文春オンラインに弊社が掲載されました!(2/2回)
- ■2025/12/20 文春オンラインに弊社が掲載されました!(2/2回)
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2025年11月22日、文春オンラインに弊社社長のインタビューが掲載されました!
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総工費は通常の2倍超、世にも珍しい❝ヘビメタ葬儀場❞ってどんなところ?
葬式もライブもコントもできるけど「怪談だけはNG」
「ヘビメタのライブができる葬儀場」関根信行さんインタビュー #2
さいたま市の住宅街に、通常の葬儀場と比較して2倍超となる総工費1億3000万円をかけて誕生した
「ヘビメタのライブができる葬儀場」こと多目的ホール「LIVE THEATER +810 PLUS HEART」がある。
設計にはフジテレビグループの美術制作会社、照明にはシルク・ドゥ・ソレイユ日本公演チームが参加するなど、
葬儀場らしからぬ面々が携わり、3面LEDスクリーン・ジェットエンジンレベルの音量に耐える防音設備、
テレビ局並みの配信システムなど錚々たる設備を備えている。
ホールを手掛けたのは、元バンドマンで2001年に葬儀会社「愛翔葬祭」を立ち上げた関根信行さん(54)だ。
異色すぎるホールが誕生した理由や、とくにこだわった設備等について話を聞いた。(全2回の2回目)

ふだんは葬儀場として、閑散期にはライブ会場に大変身するホールが埼玉県さいたま市にある
「日本にはそんな葬儀ができる施設がないし、理解してもらえない」
--なぜ「ヘビメタのライブができる葬儀場」という発想に至ったのでしょうか。
関根 まず、私自身が音楽好きだったというのが大きいですね。
20歳まではプロを目指して、バンドのボーカルとして頑張っていました。
ある時「自分には才能がない」と気づいて、一度は諦めたんです。
でも、自宅に防音室を作ってしまうくらい、どこか音楽を諦めきれなくて・・・。
--音楽への思いがあったからこそ、ヘビメタ葬儀場という発想に至ったと。
関根 もう一つ、たまに飲みに行く友人の言葉もきっかけになりました。
「自分の葬式では、Bon Joviの『It's My Life』をかけながら、『これが俺の人生だ』と
拍手で送りだしてほしい」と力説されたことがあって。
それと同時に「でも日本にはそんな葬儀ができる施設がないし、理解してもらえない」と
言っていたんです。
その話を聞いて、私は友人が言っていることは間違ってないと感じました。
拍手でワイワイと故人を送り出すような葬儀屋が1社くらいあってもいいじゃないかと。
総工費は、一般的な葬儀場の「倍以上」
--ご友人の話もありつつ、現在のようなホールの構想はいつ頃から立ち上がったのでしょうか。
関根 何となくは、コロナ禍の時ですね。
当時は葬儀に集まることが難しく、オンライン葬儀が生まれましたが、見えるのは
お坊さんの後ろ姿ばかりで「画」がつまらないなと課題を感じていました。

友人の声をきっかけに、華やかな葬儀ができる会場として企画が立ち上がったという
--葬儀だけでなく、配信やライブもできる施設というのは聞いたことがありません。
関根 日本どころか世界初かもしれませんね。
こういう施設は、見聞きしたことがありません。
そもそも、このホールはコンビニ跡地で住宅地のど真ん中にあるもんで、
普通に建設しただけだと、どうしても木魚の音が外に漏れてしまう。
そこで、防音をちゃんとしようと思ったんです。
それで、防音工事の設計をしてみると、あと数センチの厚みを出せば、もっと
大きな音を出せることに気づき、どうせならこだわってみようと。
うちほど防音設備が整っている施設はないと思いますよ。
工事のコストが跳ね上がりますから。
一般的な葬儀場の建設費用が5000万円前後と言われているので、倍以上は
かかっています。
それで最終的には総工費1億3000万円をかけて現在のホールを建設し、2022年10月から
テスト運用としてライブや配信を始めています。

総工費は1億3000万円。通常の葬儀場と比較して倍以上だという
--総工費に1億3000万かかったというのは伊達じゃないですね。
資金調達はどうされたんですか?
関根 ちょうどコロナのタイミングで「事業再構築補助金」があり、費用の半分をまかなえました。
当時は葬儀業界だけでなく、音楽業界も打撃を受けたじゃないですか。
私は「音楽と生死は繋がっている」という考えなので、両業界を支える拠点をひとつに
融合させたいなと思ったのが良かったのかもしれません。
葬儀で必要な防音工事がそのままライブへの転用に適していましたし、
コロナ禍でオンライン葬儀や、配信型式場への関心が高まっていたことも後押しになりました。
--普通の葬儀場を作る選択肢はなかったんですか?
関根 なかったです。
ホールがあるさいたま市の岩槻は、言ってしまえば”田舎”ですし、住宅街なのもあって、
5000万円かけて一般的な葬儀場を作るだけだと反対が起きそうだなと。
どうせお金を使うなら、自分も含めてワクワクするものの方がいいと考えたんです。
フジテレビやシルク・ドゥ・ソレイユ関係者が企画に携わった
--建設には、錚々たるメンバーが携わったそうですね。
関根 オンライン葬儀の映像をどう工夫するか考えた時、テレビ局が作るような映像を
配信したいと考えたんです。
具体的には、故人様の人生や生き様を映像で流し、後ろでは生のお経が流れているような
配信をできればと。
それを実現するために、細いツテをたどって、なんとかフジテレビなどの美術制作を請け負う
フジアール社とつながりました。
そこからさらに偶然が重なり、コロナ禍で公演ができずにいたシルク・ドゥ・ソレイユの
日本チームともつながりが持てて、照明の設置などに協力してもらいました。

ライブなどを行うときの仕様バージョン。音響や映像演出にとにかくこだわったという
--コロナ禍だからこそ集まったわけですね。
関根 よくこれだけのスキルや実績をもつモノ好きが集まったと思いますよ。
今もう1回やれと言われても、たぶん無理ですね。
--設備面で特にこだわった点はありますか?
関根 収容人数が着席で30人と、ライブをやるには少し寂しい規模ではあるので、何か
変わったことをやらないといけないなと思い、視聴者がスマホで好きなカメラアングルを
選ぶことができる仕組みを導入しました。
大手テレビ局を中心に活動しているフリーのカメラマンチームがその仕組みを作ってくれて、
例えば好きなギタリストをずっと追いかけるカメラの権利を買って、その人だけを見続けられる。
アイドル好きなら、推しがカメラに向かってレスを送ってくれる。
それが価値になるんじゃないかと。
楽器を置いたときのイメージ
--3年弱のテスト稼働を経て、2025年6月から本格稼働を開始されました。
状況はいかがですか。
関根 正直に言うと、想定より予約が埋まっていません。
話はいっぱい来るんですけどね。
普通のライブハウスと違い、背面に映像を出力できるので、できる事が多い分、
演者さんたちのやることも増えてしまうのがハードルになっているみたいです。

すでにいくつもライブでの利用があったものの、稼働はいま一つな状況だと関根さんは話す
--稼働や利益を高めていくための施策は何かお考えですか?
関根 仕組み作りを進めていこうと考えています。
例えば、クラウドファンディングで「このアーティストが出ます。みんなで
応援してください」と打ち出して、20万円が集まったらライブを開催、30万円集まれば
特殊な音響にするなど、推し活と掛け合わせてライブのグレードが上がるような
仕組みを作りたいですね。
--バンド以外での活用事例もあるのでしょうか。
関根 アーティストはもちろん、ステージの背景に映像を投影して変えられるので、
コントもおもしろいと思います。
NGなのは怪談だけですね。
葬儀場ですし、怖い画も撮れると思うので、おもしろいでしょうけど…さすがに
世間の目もありますから。
ホールの外観も葬儀場に見えないようにこだわって作ったので、わざわざ怖い系に
寄せる必要はないだろうと社員からも言われています。
葬儀業界は倒産や休廃業が過去最多
--ヘビメタができる葬儀場というのは、一見すると尖った取り組みに映ります。
社員の方々にはどう伝えているのでしょうか?
関根 実際、すごくとがった葬儀会社に見えるでしょうし、周りからもそう言われることが多いです。
だからこそ、社内では「葬儀会社としての基礎をしっかりしよう」と話しています。

ヘビメタ仕様の関根さん
--東京商工リサーチによると、2024年に葬儀業界の倒産や休廃業・解散は合計74件と、
2013年以降で最多でした。
競争も激化していますね。
関根 一族、家族の葬儀ではなく個人にフォーカスしたものが増えて、式の規模が縮小していることで
費用を抑える動きが広がっています。
たしかに倒産件数は増えました。
しかし、当社はもともと公営斎場を利用した安価でも満足できる葬儀がルーツにありますし、
10年ほど前に自前のホールを作った時には、まだ主流ではなかった「家族葬」を
看板に掲げました。
そこから今回のヘビメタのライブができる葬儀場にしたように、時代に合わせて変化していますから、
不安はありません。
--関根さんが目指す理想の葬儀会社像とは、どんなものですか。
関根 「執事」のような存在が理想です。
「準備はできてるか?」と聞かれたら「終わっております」と答えられて、気まぐれで
「やはり不要」と言われたら、やらない。
とにかく準備を何重にもしておいて、「これどうしたらいい?」と言われたら、「用意しています」、
「お返し物が足りない」とお困りの時には「大丈夫です。手配しています」と返せるように、
かゆいところに手が届く存在でありたいですね。
※この記事は、「文春オンライン 「総工費は通常の2倍強、世にも珍しい”ヘビメタ葬儀場”ってどんなところ?葬式もライブもコントもできるけど「怪談だけはNG」」を基に作成しています。
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総工費は通常の2倍超、世にも珍しい“ヘビメタ葬儀場”ってどんなところ? 葬式もライブもコントもできるけど「怪談だけはNG」 | 文春オンライン
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