■2020/07/31 葬儀の迷信　友引の日にお葬式は縁起が悪いの?

お葬式は人が亡くなることで、執り行う儀式です。
お葬式を行う際には、お祝い事と同じくらい、色々なところに気を使う方が多いと思います。

なかには、昔から言われていることや、地域の風習に合わせて準備をされる方もいると思います。

しかし、なぜお葬式ではこのようにするのか、という理由まで知っている方は少ないと思います。

こちらでは、お葬式に関するお話の本当か迷信なのかをご説明します。
 
 
友引の日にお葬式は縁起が悪い
 
葬儀の日取りを決める際に皆さん避けるのが友引の日です。

友引とは六曜の一つです。六曜とは暦注という暦に記載される日時や方位などの吉凶、その日の運勢などの事項を表すものの一つです。
 
友引を見て最初に皆さんが思われるのが、読んで字の如く友を引くという字を縁起が悪いと感じる方が多いと思います。
 
その日に葬儀をすると故人が葬儀に来られた友人を連れて行ってしまう、友を冥府に引き寄せてしまうと考えられているため、この日に葬儀をするのが良くないと思われています。
 
しかし、そもそも六曜と呼ばれるものは宗教とは無関係なものです。

 

六曜は中国で誕生したと言われており、日本に伝わったのが、鎌倉時代の末期と言われています。

当然そのころには神道、仏教などの宗教は存在していました。
仏滅、友引といった仏教に関係があるような言葉が多いですが、ただの当て字で仏教とは無関係です。

仏教では占いを否定する考え方もあるので、六曜は葬儀において気にする必要がないという宗教者の方もいます。
 


友引の日が良くないというのは、根拠のない俗信とも言えます。

しかし、多くの方が友引の日は良くないと考えているため、葬儀に来られる方に非常識と思われないようにするために友引の日を避けるようになっていったとも言えます。
 
もう一つの理由として、多くの火葬場が友引の日が休業となっていることも関係していると思います。
火葬場が友引の日が休業しているため、友引の日が良くないと捉える方もいますが、それは違います。

多くの方が友引の日を避けてお葬式をするため、火葬場も友引の日に合わせて、施設の点検や工事などの予定を入れるため、休業となっているのが、本当の理由です。
 

火葬場が休業のために葬儀の日程が友引を避けるようになっていったのが、大きな理由なのですが、それを縁起が良くないからだと多くの方が思ってしまい、現在に至るのが一番の原因かと思います。
 
仏教をはじめ、神道、キリスト教など宗教とは無関係なものであるとあると説明しましたが、今現在も多くの方が信じていることですので、世間体を気にしてやはり友引は避ける方が多いのが現実です。
迷信であることを認識したうえで、ご家族でご相談してみてください。
 
ちなみに、一部火葬場は友引の日でも運営しているところはあります。
無宗教の方や友引を気にしなければ、葬儀を行うことはできます。
 
どのような形式の葬儀のご相談も承っておりますので、いつでもさいたまそうぎ社連盟までご連絡ください。



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