一般葬と家族葬の違いとは?一般葬の流れやメリットを確認しよう
一般葬の定義とは?
昔から行われてきた通夜・告別式が一般葬と呼ばれるものです。似た形式の葬儀として、近年選ぶ人が増えている「家族葬」があります。このふたつの違いは、参列者数と参列する人の関係性です。
一般葬は親族のほか、近隣住民や職場関係者など、一般会葬者にも参列してもらうため、参列者数は50人超と多め。一方、家族葬は故人・遺族と近い親族・友人のみに留めるため、10~30人と少ないことが特徴です。
参列が親族のみの場合でも、人数が50人以上になる見通しの場合は一般葬扱いとなることが多いです。葬儀会社によって家族葬プランで対応できる人数には違いがあるため、何人からが一般葬になるのかは各会社に確認しましょう。
一般葬の流れ
各宗教・宗派により細かな違いはありますが、一般的な一般葬の流れは以下の通りです。
臨終→搬送・安置→納棺→通夜→告別式→出棺→火葬→お骨上げ→繰り上げ初七日法要→精進落とし・お斎(とき)
地域により、告別式前に火葬を行う「前火葬」と告別式後に火葬を行う「後火葬」の2種類に分かれます。
精進落としやお斎(とき)とは会食のこと。通夜後に軽食を振る舞う「通夜ぶるまい」を行う地域もあります。どちらも地域の風習により細かな違いがあります。
住宅事情もあり、現代は葬祭ホールや公共の会館で営むケースがほとんどですが、地域・住環境によっては自宅葬を行うこともあります。
一般葬の費用
葬儀費用の内訳は「葬儀一式の費用(葬儀会社に支払う)」「通夜・葬儀の飲食接待費用(葬儀会社・各店に支払う)」「寺院・宗教側への費用(直接支払う)」の3つです。
日本消費者協会が2017年に調査した「第11回 葬儀についてのアンケート調査」によると、これらすべてを合わせた全国平均額は約196万円となっています。
「葬儀一式の費用」には搬送費など霊柩車の手配や枕飾り、祭壇飾り、供花や葬儀会場費用など、葬儀全般にかかる費用が含まれています。こちらは、葬儀会社のプランによって含まれている範囲に違いがあるため、葬儀プランの検討をする際は、費用だけではなく内容までチェックしておくことが大切です。一見格安に見えるプランが、実際にはオプションを加算する前提で組まれていたというトラブルもあるからです。
「寺院などへの費用」は、布施のこと。仏教の場合、戒名のランクによっても相場が変動します。また、地域・宗派によっても相場が変わります。相場の見当がつかない場合、直接寺院側に尋ねることは失礼にはあたりません。また、葬儀会社側にも合わせて相場を確認しておくと安心でしょう。
このほか、香典の受け取りをどうするのかにより、香典返し・返礼品の用意などが変わってきます。
一般葬のメリット・デメリット
<一般葬のメリット>
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お世話になった人に参列してもらえる
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一連の流れがつかみやすい
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親戚トラブルになりにくい
家族葬や一日葬、直葬(火葬式)など、現代の葬儀の形はさまざま。ニーズに合わせて選べることはメリットではありますが、その分イメージがつかみにくかったり、ご年配の方を中心に反感を抱かれてしまったりするケースも。
昔から行われてきたベーシックな葬儀である一般葬であれば、親族・参列者ともにイメージができるため、戸惑ったり反感を持たれたりする可能性はぐんと下がるでしょう。
また、家族葬のデメリットとして挙げられる「参列できなかった人たちが後日弔問に訪れる」ということも、一般葬では起こりません。一度に済むということはメリットだといえるでしょう。
<一般葬のデメリット>
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多くの参列者への対応が必要
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参列者数に応じて費用がかさみがち
一般葬には特に大きなデメリットはありませんが、遺族側は参列者をお迎えする立場になるため、返礼品や会食の手配といったさまざまな準備が必要になります。
肉体的・精神的に負担だと感じる方も多いでしょう。
また、小規模な葬儀と比べると、どうしても費用がかさみがちであることも特徴です。ただし、香典を受け取る場合は香典である程度まかなえます。
プランの検討をする際は見積もりをしっかりチェックしよう
葬儀会社を検討する際は、事前に見積もりをあげてもらうことを忘れずに。その際、内訳をしっかりチェックすることが大切です。何にどの程度金額がかけられていて、必要な項目がすべてプランに含まれているのかどうかなどを確認しておくことは、トラブル回避のためにも重要です。
また、わからないことは遠慮せずに確認しましょう。担当者の「故人様のために」という言葉に惑わされず、「これ以上はやらない」という線引きをしておくことも大切です。押し付けるのではなく、ヒアリングをしてくれる担当者であれば安心ですね。
葬儀は大切な人との最後のお別れの場。後悔のない葬儀を行いたいものですね。葬儀に関する質問は、さいたまそうぎ社連盟迄、お気軽にご相談下さい。
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