服装について
<女性/洋装>正式礼装は黒無地のアンサンブルやスーツ、ワンピースなどです。襟元が詰まったデザインで、袖は長め、スカート丈は正座したときに膝が隠れる程度にします。透けたり光沢のある素材は避けます。
アンサンブルは夏冬兼用で便利ですが、夏でも葬儀中は長袖の上着を着るのが原則となっています。アクセサリーは結婚指輪、一連のパール以外はつけないのが正式です。
<女性/和装>
和装の場合の正式礼装は黒無地染め抜き五つ紋付です。紋は実際の女紋か婚家の紋を入れます。
半襟と足袋白ですが、それ以外の帯や帯揚げ、帯締めといった小物は黒で統一します。バッグやぞうりは黒の布製が基本です。
<男性>
黒無地のスーツ、白シャツ、靴は黒、靴下とハンカチは黒か白のものを用います。アクセサリーは、無しが基本です。
<子供>
通園、通学用の制服があればそれを着用します。ボタンが金や銀の場合、黒に付け替えてもいいでしょう。女の子の場合は髪をまとめるように気をつけましょう。白いシャツやブラウス、靴は黒、靴下とハンカチは黒か白のものを用います。アクセサリーは、無しが基本です。
お葬式でのあいさつ
例:キリスト教の場合キリスト教の場合、天に召されるという考え方ですので、お悔やみという考え方はしません。
「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」という言い方が一般的です。
例:一般的な挨拶
「この度は、誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。」
「この度は、思いがけないことでさぞかしお力落としのこととお察しいたします。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
「○○様のご生前は大変お世話になりました。何のご恩返しもできないうちにお亡くなりになられ、誠に悔やまれてなりません。」
例:ご病気で亡くなられた場合
「先日○○様にお目にかかったおりには、あれほどお元気でいらっしゃいましたのに、急にお亡くなりになられて、残念でなりません。謹んでお悔やみ申し上げます。」
「○○様のお見舞いにも伺えないうちにお亡くなりになられて、誠に心残りでございます。」
例:事故などで亡くなられた場合
「突然の出来事で、さぞかしお嘆きのことでしょう。お悔やみの申し上げようもございません。」
例:若い人が亡くなられた場合
「○○様は将来をとても期待されていた方でしたのに、本当に残念でなりません。」
焼香について
葬儀の際の御焼香の仕方
1. 遺族に一礼して焼香台に進みます。
2. ご本尊様、遺影に向って一礼します。
3. 抹香を三本指でつまみ、目の高さまでおしいただく。
(浄土真宗の場合は、おしいただかない)
4. 合掌し数歩下がって遺族に一礼する。
※神式やキリスト教式の場合は係の指示に従ってください。
数珠について
数珠の持ち方
- 房が真下になるように持つか、左手首に通して持ちます。
- 右手で焼香する際は、左手で数珠を持ちます。
数珠の使い方
- 合掌の時に両手に掛け、親指と人差し指の間に掛けて持ちます。
- 合掌後は再び左手に戻します。
宗派と焼香回数
浄土宗:1~3回(特に決まりは無い)
浄土真宗:1または2回(香はおしいただかない)
日蓮宗:1または3回
曹洞宗:2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)
※参列者が多い場合は、焼香の数は1回、線香なら1本ですませる場合もあります。
お清めの作法
- 葬儀に参加した後は、家に入る前にお清めを行います。(ご宗旨によります。)
- まず家にいる家族に手に水を掛けてもらいます。
- さらに胸、背中、足元に塩を振り掛けてもらい身体を清めます。
- 玄関の前に塩を巻いてもらい、踏んで清めるという方法もあります。
- 一人で行う場合は、出かける前に水と塩を玄関の外に用意しておき、帰宅の際に自ら清めます。
お香典について
お香典の基本マナー
- 包む金額は「4・9を除いた奇数」がマナー(1万円、5千円等)
- 包む紙幣は新札ではなく古い紙幣が一般的。
- 弔事の場合、お札の顔が下向きになるように入れるのが一般的。
- 喪主以外の親族は、同居している場合は香典を包まず、別居している場合は香典を包むのが一般的。
- 香典(不祝儀)を持参するのは、「葬式(葬儀・告別式)・通夜」のいつでもかまいませんが、通夜と告別式どちらにも会葬(参列)する場合は、通夜の時に渡すのが一般的です。また通夜と告別式どちらにも会葬(参列)する場合、どちらでも香典(不祝儀)を持参するのは、不幸が重なるという意味になりますので、必ずどちらかで供えるようにしましょう。
- お香典の金額は5千円以上を目安にお考え下さい。5千円でも会葬返礼品・通夜料理等を振る舞えば、本来、個人に捧げるべき供養の品代はでません。小額香典はなるべく自粛しましょう。
お香典の相場
お香典の相場 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
勤務先関係 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
取引先関係 | 10,000円 | 5,000円 | 3,000円 |
祖父母 | 30,000円 | 10,000円 | 50,000円 |
両親 | 100,000円 | 50,000円 | 30,000円 |
兄弟・姉妹 | 30,000円 | 50,000円 | 100,000円 |
親類関係 | 10,000円 | 30,000円 | 50,000円 |
友人・知人 | 5,000円 | 10,000円 | 30,000円 |
友人の家族 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
隣近所 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
その他 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
※当社データより
のし袋の書き方
<表書き>
上段に書いてある用途に関しては、「御霊前」が最もポピュラーです。一応、全宗教のお葬式で使える表書きとなっています。注意として、「御仏前」というのはお葬式ではなく、四十九日の法要から使う表書きなので間違えないようにしましょう。
下段には、名前をフルネームで記入します。この時に「薄墨」という、通常の筆ペンよりも薄い色のものを使って書くようにしましょう。薄墨は悲しみの涙で文字が滲んでいるという気持ちを表わすとされています。
また、裏側の折り方にも注意してください。慶事とは逆で、先に下側を折って、次に上の折りを重ねます。返しが下に向くことで悲しみを表しています。裏側に名前や金額を書く欄がある場合は記入します。
香典袋は、水引が印刷されたものから豪華な水引きがついているものなど、多くの種類が売られていますが、目安としては、香典金額が5,000円くらいまでは水引が印刷されているシンプルなものを使い、10,000円以上の場合は、実物の水引がかかっているものを選びましょう。
蓮の花が印刷された香典袋も多く見かけますが、これは神式やキリスト式のお葬式では使いません。仏式のときだけ使用するようにしましょう。
<表書きの用途例>
宗教や儀式の意味によってお香典の表書きは違います。
間違えてしまうと失礼に当たることもありますので注意しましょう。
「御霊前」が、全ての宗教・宗派の葬儀で使用可能(無宗教も同じ)とされていますので、不安なときは「御霊前」としておくのが良いでしょう。
<仏式>
表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」など。水引きは「結び切り」や「あわじ結び」にし、色は双銀、白黒、青白のものにする。
<神式>
表書きは「玉串料」「御神前」「御霊前」など。水引きは仏式と同様に「結び切り」や「あわじ結び」だが、色は双銀や双白。
<キリスト教式>
表書きは教源によっても異なるが、分からない場合でも「お花料」とすれば失礼にあたらない。水引きはつけない。
<参列できない場合の香典>
遠方にお住まいの場合などで、「通夜・葬儀・告別式」いずれにも会葬(参列)出来ない場合は、弔電を打ち香典(不祝儀)を郵送しましょう。
香典を郵送する場合は、金銭を直接、現金書留に入れて郵送するのではなく、金銭を「不祝儀袋(香典袋)」に入れて、その不祝儀袋を「現金書留」に入れて、「喪主宛て」に郵送しましょう。
また、現金書留に住所や氏名が書いてありますが、不祝儀袋(香典袋)にも通常通り、「中袋の住所・氏名・金額」などを書きましょう。
※香典を郵送する場合は、一緒にお悔やみの言葉を書いた手紙を添えると良いでしょう。
※香典を郵送することは失礼にあたりませんが、友人・知人など、他の弔問者に預けるのは失礼にあたりますので注意しましょう。
<お寺・神社・教会へお礼、のし袋の書き方例>
表書きは、普通の墨で書きましょう。また、御布施を僧侶に渡す時は、小さな盆などにのせて渡しましょう。手渡しや、床に直接置く事は失礼になります。
不祝儀袋を使う場合は、仏式以外では、はすの模様入りを避けるようにしてください。
「御礼」が、どの宗教でも使用可能とされていますので、不安なときは「御礼」としておくのが良いでしょう。
仏式の場合:御礼・御布施・読経料・御回向料など
神式の場合:御礼・御祈祷料・御祭祀料・御榊料・御神饌料など
キリスト式の場合:教会へは、献金・記念献金・感謝献金・ミサ御礼・御ミサ料など。神父や牧師には御礼とする
服装について
<女性/洋装>
正式礼装は黒無地のアンサンブルやスーツ、ワンピースなどです。襟元が詰まったデザインで、袖は長め、スカート丈は正座したときに膝が隠れる程度にします。透けたり光沢のある素材は避けます。
アンサンブルは夏冬兼用で便利ですが、夏でも葬儀中は長袖の上着を着るのが原則となっています。アクセサリーは結婚指輪、一連のパール以外はつけないのが正式です。
<女性/和装>
和装の場合の正式礼装は黒無地染め抜き五つ紋付です。紋は実際の女紋か婚家の紋を入れます。
半襟と足袋白ですが、それ以外の帯や帯揚げ、帯締めといった小物は黒で統一します。バッグやぞうりは黒の布製が基本です。
<男性>
黒無地のスーツ、白シャツ、靴は黒、靴下とハンカチは黒か白のものを用います。アクセサリーは、無しが基本です。
<子供>
通園、通学用の制服があればそれを着用します。ボタンが金や銀の場合、黒に付け替えてもいいでしょう。女の子の場合は髪をまとめるように気をつけましょう。白いシャツやブラウス、靴は黒、靴下とハンカチは黒か白のものを用います。アクセサリーは、無しが基本です。
お葬式でのあいさつ
例:キリスト教の場合キリスト教の場合、天に召されるという考え方ですので、お悔やみという考え方はしません。
「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」という言い方が一般的です。
例:一般的な挨拶
「この度は、誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。」
「この度は、思いがけないことでさぞかしお力落としのこととお察しいたします。心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
「○○様のご生前は大変お世話になりました。何のご恩返しもできないうちにお亡くなりになられ、誠に悔やまれてなりません。」
例:ご病気で亡くなられた場合
「先日○○様にお目にかかったおりには、あれほどお元気でいらっしゃいましたのに、急にお亡くなりになられて、残念でなりません。謹んでお悔やみ申し上げます。」
「○○様のお見舞いにも伺えないうちにお亡くなりになられて、誠に心残りでございます。」
例:事故などで亡くなられた場合
「突然の出来事で、さぞかしお嘆きのことでしょう。お悔やみの申し上げようもございません。」
例:若い人が亡くなられた場合
「○○様は将来をとても期待されていた方でしたのに、本当に残念でなりません。」
焼香について
葬儀の際の御焼香の仕方
1. 遺族に一礼して焼香台に進みます。
2. ご本尊様、遺影に向って一礼します。
3. 抹香を三本指でつまみ、目の高さまでおしいただく。
(浄土真宗の場合は、おしいただかない)
4. 合掌し数歩下がって遺族に一礼する。
※神式やキリスト教式の場合は係の指示に従ってください。
数珠について
数珠の持ち方
- 房が真下になるように持つか、左手首に通して持ちます。
- 右手で焼香する際は、左手で数珠を持ちます。
数珠の使い方
- 合掌の時に両手に掛け、親指と人差し指の間に掛けて持ちます。
- 合掌後は再び左手に戻します。
宗派と焼香回数
浄土宗:1~3回(特に決まりは無い)
浄土真宗:1または2回(香はおしいただかない)
日蓮宗:1または3回
曹洞宗:2回(1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない)
※参列者が多い場合は、焼香の数は1回、線香なら1本ですませる場合もあります。
お清めの作法
- 葬儀に参加した後は、家に入る前にお清めを行います。(ご宗旨によります。)
- まず家にいる家族に手に水を掛けてもらいます。
- さらに胸、背中、足元に塩を振り掛けてもらい身体を清めます。
- 玄関の前に塩を巻いてもらい、踏んで清めるという方法もあります。
- 一人で行う場合は、出かける前に水と塩を玄関の外に用意しておき、帰宅の際に自ら清めます。
お香典について
お香典の基本マナー
- 包む金額は「4・9を除いた奇数」がマナー(1万円、5千円等)
- 包む紙幣は新札ではなく古い紙幣が一般的。
- 弔事の場合、お札の顔が下向きになるように入れるのが一般的。
- 喪主以外の親族は、同居している場合は香典を包まず、別居している場合は香典を包むのが一般的。
- 香典(不祝儀)を持参するのは、「葬式(葬儀・告別式)・通夜」のいつでもかまいませんが、通夜と告別式どちらにも会葬(参列)する場合は、通夜の時に渡すのが一般的です。また通夜と告別式どちらにも会葬(参列)する場合、どちらでも香典(不祝儀)を持参するのは、不幸が重なるという意味になりますので、必ずどちらかで供えるようにしましょう。
- お香典の金額は5千円以上を目安にお考え下さい。5千円でも会葬返礼品・通夜料理等を振る舞えば、本来、個人に捧げるべき供養の品代はでません。小額香典はなるべく自粛しましょう。
お香典の相場
お香典の金額は5千円以上を目安にお考え下さい。5千円でも会葬返礼品・通夜料理等を振る舞えば、本来、個人に捧げるべき供養の品代はでません。小額香典はなるべく自粛しましょう。
お香典の相場 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
勤務先関係 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
取引先関係 | 10,000円 | 5,000円 | 3,000円 |
祖父母 | 30,000円 | 10,000円 | 50,000円 |
両親 | 100,000円 | 50,000円 | 30,000円 |
兄弟・姉妹 | 30,000円 | 50,000円 | 100,000円 |
親類関係 | 10,000円 | 30,000円 | 50,000円 |
友人・知人 | 5,000円 | 10,000円 | 30,000円 |
友人の家族 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
隣近所 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
その他 | 5,000円 | 10,000円 | 3,000円 |
※当社データより
のし袋の書き方
<表書き>
上段に書いてある用途に関しては、「御霊前」が最もポピュラーです。一応、全宗教のお葬式で使える表書きとなっています。注意として、「御仏前」というのはお葬式ではなく、四十九日の法要から使う表書きなので間違えないようにしましょう。
下段には、名前をフルネームで記入します。この時に「薄墨」という、通常の筆ペンよりも薄い色のものを使って書くようにしましょう。薄墨は悲しみの涙で文字が滲んでいるという気持ちを表わすとされています。
また、裏側の折り方にも注意してください。慶事とは逆で、先に下側を折って、次に上の折りを重ねます。返しが下に向くことで悲しみを表しています。裏側に名前や金額を書く欄がある場合は記入します。
香典袋は、水引が印刷されたものから豪華な水引きがついているものなど、多くの種類が売られていますが、目安としては、香典金額が5,000円くらいまでは水引が印刷されているシンプルなものを使い、10,000円以上の場合は、実物の水引がかかっているものを選びましょう。
蓮の花が印刷された香典袋も多く見かけますが、これは神式やキリスト式のお葬式では使いません。仏式のときだけ使用するようにしましょう。
<表書きの用途例>
宗教や儀式の意味によってお香典の表書きは違います。
間違えてしまうと失礼に当たることもありますので注意しましょう。
「御霊前」が、全ての宗教・宗派の葬儀で使用可能(無宗教も同じ)とされていますので、不安なときは「御霊前」としておくのが良いでしょう。
<仏式>
表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」など。水引きは「結び切り」や「あわじ結び」にし、色は双銀、白黒、青白のものにする。
<神式>
表書きは「玉串料」「御神前」「御霊前」など。水引きは仏式と同様に「結び切り」や「あわじ結び」だが、色は双銀や双白。
<キリスト教式>
表書きは教源によっても異なるが、分からない場合でも「お花料」とすれば失礼にあたらない。水引きはつけない。
遠方にお住まいの場合などで、「通夜・葬儀・告別式」、いずれにも会葬(参列)出来ない場合は、弔電を打ち、香典(不祝儀)を郵送しましょう。
香典を郵送する場合は、金銭を直接、現金書留に入れて郵送するのではなく、金銭を「不祝儀袋(香典袋)」に入れて、その不祝儀袋を「現金書留」に入れて、「喪主宛て」に郵送しましょう。
また、現金書留に住所や氏名が書いてありますが、不祝儀袋(香典袋)にも通常通り、「中袋の住所・氏名・金額」などを書きましょう。
※香典を郵送する場合は、一緒にお悔やみの言葉を書いた手紙を添えると良いでしょう。
※香典を郵送することは失礼にあたりませんが、友人・知人など、他の弔問者に預けるのは失礼にあたりますので注意しましょう。
<お寺・神社・教会へお礼、のし袋の書き方例>
表書きは、普通の墨で書きましょう。また、御布施を僧侶に渡す時は、小さな盆などにのせて渡しましょう。手渡しや、床に直接置く事は失礼になります。
不祝儀袋を使う場合は、仏式以外では、はすの模様入りを避けるようにしてください。
「御礼」が、どの宗教でも使用可能とされていますので、不安なときは「御礼」としておくのが良いでしょう。
仏式の場合:御礼・御布施・読経料・御回向料など
神式の場合:御礼・御祈祷料・御祭祀料・御榊料・御神饌料など
キリスト式の場合:教会へは、献金・記念献金・感謝献金・ミサ御礼・御ミサ料など。神父や牧師には、御礼とする
やってはいけないこと
お葬式前の場合
お葬式前の慰問不幸の知らせを受けたら、深夜でもすぐに駆けつけると言われておりましたがよほど親しい間柄でなかった場合は、お葬式前の弔問は遠慮するのがマナーです。親しかった場合も、以前は夜遅くてもとりあえず駆けつけるのが良いとされていましたが、夜10時以降は遠慮するのが良いでしょう。
電話をかけてお悔やみを述べる
お葬式を控えた遺族は、家族を亡くした悲しみの中で、忙しく準備をしている最中です。そんなときに電話をかけてお悔やみを述べるのは、非礼に当たることです。お葬式の際に直接お伝えするか、参列できないときは弔電を打ちましょう。
喪家へ長居をする
葬儀前の喪家は、想像以上に忙しく、遺族も疲れています。そこへ長居をするのはマナー違反です。線香を手向けた後は、早々に引き上げましょう。逆に、ご近所だったり、家族ぐるみのお付き合いだった場合などは、何か手伝えることがないかを伺って、細々としたことを進んでお手伝いしましょう。
故人との対面を自分からお願いする
故人との対面を自らお願いするのは配慮に欠けます。 遺族から促された場合のみ対面し、線香を手向けます。
お葬式の場合
遅刻する開始時間の案内通りに到着するようにしましょう。読経や弔事の最中に着席するのはできるだけ避けてください。もし、やむを得ない事情で遅れてしまったときは、遅れたお詫びを述べ、焼香をさせてもらいましょう。すでに受付に人がいなくなってしまった場合は、香典を直接遺族に手渡すか、遺族の前で祭壇に供えます。
香典に新札を包む
結婚式では新札を使用しますが、お葬式では逆に失礼とされています。古くからの考え方で、新札を使うということは「前もって死を予期して用意していた」「待っていた」とされますので、注意しましょう。もし、新札しか手元にないという場合は、折り目をつけてお包みします。
遺族と長話をする
お葬式では、親しい間柄でない限りは、遺族に挨拶するのは控えます。あなたが参列したということが、弔意を表したということになりますので、無理に遺族を探して声をかける必要はありません。遺族と親しかった場合でも、長話をするのは控えましょう。遺族にゆっくりとお別れをさせてあげるためにも、お悔やみの言葉は、手短に述べるのが基本です。
遺族へ死因を聞く
これは、最も配慮に欠ける行動です。くれぐれも悲しみを増長させるような言動は控えましょう。また、遺族の感情に訴えるようなオーバーな表現も慎みましょう。
知り合いを見つけて話しかける
お葬式では、お知り合いに会うこともあるかと思いますが、仕事の話や近況など、世間話をするのはマナー違反です。お葬式の場所は、同窓会ではありません。遺族への最低限のマナーとして、私語は斎場を出た後からにしましょう。大きな声を出している方もたまに見受けられますが、場をわきまえていないと見られてしまいます。
通夜振る舞いを遠慮する
参列者は通夜振る舞いをとらない地域もありますが、通夜振る舞いには、故人への供養の意味があります。通夜振る舞いへ促されたら、箸を付けるだけでも構いませんので、お断りしないようにしましょう。また、「食事」ではありませんので、 あまり長居をしないようにしましょう。
小さなお子さんを連れて行く
静かにしていられる年齢であればかまわないのですが、ぐずりやすい年頃の小さなお子さんは、近しい親戚でない限り、通常は同席させません。可能な限り、身近な方などに預かっていただくようにしましょう。