最後のご奉仕
- ■2020/03/24 最後のご奉仕
-
こんにちは。
さいたまそうぎ社連盟の葬儀担当スタッフです。
今回お話をする内容は"納棺"についてです。
言葉を聞いただけでは、はっきりわからない方も多いかと思います。
2008年に公開された、本木雅弘さん主演の映画"おくりびと"がヒットし
世の中にも納棺師が認知されるようになりました。
ご家族との打ち合わせの際にも、「ああ、おくりびとか」と
言われる事も多いです。
しかし最近では、葬儀の縮小化などで費用や手間を
少しでも抑えたいと思うご家族が多い為、
納棺師にわざわざお願いしなくていい、と言われてしまう事が
多くなりました。
正直な所、埼玉県で葬儀を上げるのであれば
故人様を棺に納めれば式は執り行えます。
ただ、故人様への最後のご奉仕は
ぜひ、近しい親族様でしてもらいたいと思っています。
納棺の儀は、最後にご家族が故人様の死と向かい合う場なのです。
ここで簡単にはなりますが、流れを説明します。
納棺は地域や宗派によって異なる点がありますので
今回は一般的なものになります。
・末期の水
こちらは故人様の口を潤してあげる儀式です。
お釈迦様の入滅の際に、
喉が渇いたから水がほしい
この言葉がきっかけとなり生まれた言葉だと言われています。
脱脂綿などに水を含ませ、故人様から近い方から順に口を潤します。
故人様が渇き、苦しまないようにするご家族のご奉仕です。
・湯灌
故人様のお身体全体を水で清める儀式です。
生きていた時の煩悩などもその水で洗い、
清めるという意味合いがあります。
基本的には納棺師が執り行ってくれますが
一緒に洗ってあげるのもご奉仕ですね。
・死化粧
お身体が清まりましたら、次は死化粧です。
髭や産毛を剃り、薄い化粧をします。
髪型や爪なども整えます。
故人様を1番わかっているご家族が
生前近いお顔になるように納棺師に説明してあげましょう。
・死装束
お身体が清まり、お顔を整えるのも終わりましたら
衣装も整えます。
死装束は各宗教により異なりますので
ご家族、葬儀社と相談した上で、何を着せてあげるか考えましょう。
仏式ですと旅支度として、経帷子に着せ替えをし
手甲、脚絆を着けて、頭陀袋に六文銭を入れて故人様の懐に納めます。
納棺師が説明をしますので、ご家族も積極的に旅支度のお手伝いましょう。
・納棺
全ての身支度が整いましたら、故人様を棺へと納めます。
納める際には皆様でお身体を支えてあげましょう。
これで納棺の儀が終了になります。
棺の中には、生前気に入っていた洋服や
好物などを入れてあげるのもまた、ご奉仕です。
基本的には燃えない物、燃えにくい物はご遠慮いただいていますので
スタッフに確認してみましょう。
このように、ただ棺に納めるだけではありません。
最後に近くで故人様と向き合える貴重な時間を
省いてしまうのは心許ないでしょう。
故人様もあたたかく旅立てますよ。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
埼玉県さいたま市岩槻区本宿224-1
tel 0120-5940-99
fax 048-749-8556
https://saitama-sougi.co.jp/
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