お葬式に行った時の お悔やみの言葉①
- ■2020/05/20 お葬式に行った時の お悔やみの言葉①
-
お葬式に行った時の挨拶 お悔やみの言葉①
お葬式に行った時に耳にすることがある「ご冥福をお祈り致します。」という言葉なのですが
実は、あまり適さない場面もあります。
それでは、どの様な場面では適さないのでしょうか?
また、その様な場面では、どの様な言葉使って挨拶をしたらよいのでしょうか?
今回は、お葬式に行った時の挨拶、お悔やみの言葉から
電話やメールなどで使用するお悔やみの言葉などについて今回は、お話していきたいと思いますので、今後のお葬式の際に困らないよう参考にして頂ければと思います。
お悔やみの言葉は、一般的には、ご遺族の方に対して伝える言葉になりますが
「ご冥福をお祈り致します。」は、亡くなった故人に対しての言葉になりますので「○○様のご冥福をお祈り致します。」というように
故人の名前をつける方がよいでしょう。
それでは「ご冥福をお祈り致します。」この言葉が適さない場面とは、どの様な場面なのでしょうか?
また、その様な場面では、どの様な言葉を使って挨拶をしたらよいのでしょうか?
お葬式に参列した時に、ご遺族やご親戚の方に「ご冥福をお祈りします。」と挨拶したことがあるという人も結構いるのではないでしょうか?
ご冥福の「冥」の字は「死後の世界」のことを表す仏教の概念であり、「福」の字は「幸せ」を表します。
「冥福」とは「死後の世界での幸せ」を意味しており、「ご冥福をお祈り致します。」は、故人の死後の世界での幸せをお祈りしているということになります。
なので、使用してはならないという訳ではございませんが、
宗教や宗派によっては適さない表現の為
場合によっては気にされる方もいらっしゃるかもしれないということなのです。
それでは、どうして「ご冥福をお祈りします。」が適していないのかをそれぞれお話してまいります。
浄土真宗のお葬式の場合では「ご冥福をお祈り致します。」という言葉を使用するのはあまりオススメ出来ません。
浄土真宗では、亡くなると、すぐに仏様になることができる「往生即成仏」の考えにより「冥土の旅」もありません。
ましてや「冥土の幸福」など祈りません。そもそも祈る必要がありません。必ず救われるからです。
ある意味仏様(阿弥陀如来)のお約束を疑うような言動にもなり失礼になります。
なので、浄土真宗の方のお葬式では、「お悔やみ申し上げます」などの言葉を使用する方がよいでしょう。
その言葉の前に「心より」と付け加えると、より深い悲しみを表すことができ、「謹んで」と付け加えると敬意を表すことができます。
神道のお葬式の場合にも、「ご冥福をお祈り致します。」という言葉を使用するのはあまりオススメ出来ません。
神道では、故人はその家の守り神になってくれるという考えですので、死後の世界を表す冥土という仏教の概念は適さないですし
「ご冥福をお祈り致します。」では仏教用語での挨拶ということになってしまいます。
神道の方に対しては「御霊のご平安を、お祈り致します。」や「御安霊の安らかに、しずまりませと、お祈り致します。」などという言葉を使用する方がよいでしょう。
キリスト教の場合には、そもそもお悔やみの言葉を使用しません。
他の宗教・宗派では、お悔やみの言葉は必須とも言えますが、キリスト教では「死」に対する考え方が他の宗教や宗派とは異なり
「死」とは、今での罪が全て許されて
天に召されることで、祝福するべき事との考えから死を悲しむことになる
お悔やみの言葉は、使用しないようです。
なので、挨拶をする際には「安らかな眠りにつかれますよう、お祈り致します。」といった言葉を使用するのがよいでしょう。
いかがだったでしょうか?参考になりましたでしょうか?
お悔やみの言葉は考え方の違いにより、どの宗教でも使えるという訳にはいきませんが、仏教ならどの宗派でも使用出来る言葉で伝えることをオススメ致します。
次回、お相手の宗派を気にせずに使用することが出来る、お悔やみの言葉についてのお話しをしたいと思います。
本日も、ご静聴誠に有難うございました。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴
大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
埼玉県さいたま市岩槻区本宿224-1
tel 0120-5940-99
fax 048-749-8556
https://saitama-sougi.co.jp/
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴
新着一覧
- ■2021/12/12 生活保護の方のために 葬祭扶助のお葬式
- ■2021/12/10 長かった自粛期間、もう戻りたくありません
- ■2021/12/08 葬儀社スタッフの恋愛観。
- ■2021/12/06 公営斎場とは? 葬儀の相談は葬儀社まで
- ■2021/12/04 葬儀社として働くという事。