葬儀のマナー ~通夜ぶるまいと精進落しのマナー違反のお話~
- ■2020/05/27 葬儀のマナー ~通夜ぶるまいと精進落しのマナー違反のお話~
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葬儀の場で知らず知らずのうちに、マナー違反をしてはいないでしょうか。
突然の訃報の際、失礼な振る舞いをすることがないように、葬儀のマナーについて説明します。
こちらでは、食事の時のマナーについてご案内します。
お葬式には通夜と告別式があります。
それぞれに意味があります。
お通夜の食事は
通夜振る舞いと言います。
通夜に弔問された方は焼香後、通夜振る舞いの席に移動となります。
この際、通夜振る舞いの席に行かず焼香後すぐにお帰りになる方も多いのですが、
これは本来マナー違反となります。
一般の皆さんからすると、あまり長居をするのは失礼と考えてお帰りになるのでしょうが、
食事の席に案内されてお断りをするほうが失礼になります。
席についたら、遠慮せずに二,三口は箸をつけるのがマナーです。
お仕事の事情で長時間は難しい方もいるとは思いますが、
通夜振る舞いを含めてお通夜なのです。
なるべく食事の席まで参加しましょう。
食事の席順は、通夜振る舞いではとくにありません。
焼香が終えられた方から席に着きます。
場所によっては、立席でのお食事となるところもありますが、順番などはとくにきまりはありませんので、気にせずお食事をしましょう。
食事の席についたら、大声でさわいだり騒いだり、故人と関係のない話はしないようにしましょう。
この時、お酒を用意していることが多いですが、飲めない方やお車で来られた方は無理に飲まなくても問題ありません。
一口でもお酒に口をつけなくてはならないと考えていらっしゃる方もいますが、そのようなことはありません。
お酒以外のお茶などの飲物をご用意していますので、特に当日お車のドライバーの方はお酒を飲む必要はありません。
告別式後のお食事は
精進落としと言います。
本来は火葬後、
故人のお骨を収骨後、または初七日法要後に行うのが、精進落としとなるのですが、
現在の火葬事情で多くのところが火葬をお待ちになる間にお食事をとる火葬中本膳という形式をとっています。
こちらに合わせるため、初七日法要も告別式の式中に行うお寺が現在では多いです。
場所やお寺によってかわることもあるので、事前に確認をしておきましょう。
精進落としですが、通常一般の方はあまり参加しません。
告別式後、故人の出棺をお見送りしていただき散会となるのが通例です。
しかし、ご自身が葬儀の受付などで、葬儀のお手伝いをされていた場合やご遺族から食事の席に案内された場合はなるべく参加するようにしましょう。
食事の席順ですが、その場にお勤めいただいたご住職がいらっしゃればご住職が上座に着きます。
続いて、喪主、ご遺族、親族、友人関係と席に着きます。
席順を指定してご案内されることもあるので、その際は、案内に従って席に着きましょう。
精進落としの際、故人に杯を捧げる献杯が行われます。
故人の位牌の前にお好きな飲み物を入れた杯が供えられます。
この際、杯にはお酒以外の飲物でも差し支えありません。
生前、故人がお酒を好きな方でしたら清酒、もしくはビールなどでよろしいかと思いますが、あまり飲まれない方でしたら、お酒以外の飲物で問題ありません。
これは、皆さんに対しても同じです。
現在では、献杯の際、お酒でなければならないという決まりはありません。
お酒が飲めない方やお車のドライバーの方はお茶などのお酒以外の飲物で献杯をしていただいて大丈夫です。
全員の杯に飲物が注がれたら、喪主のごあいさつ、そして代表者の方が献杯の発声をしますので、ご一緒に献杯と発声して杯を軽く持ち上げましょう。
このとき、近くの方と杯を合わせたり、拍手などはしないようにしましょう。
お祝い事で用いられる、乾杯と混同される方もいますが、
こちらは反対の意味合いの献杯となりますので、注意しましょう。
また、宗教・宗派によっては献杯を行わないこともあることを補足しておきます。
このようにご葬儀には様々な決まり事がありますが、時代とともに、変わってきたところもあります。
また、もともと決まり事などがなかったところも、皆さん自身の思い込みで決まり事のように考えていたところはないでしょうか。
宗派や地域によって独自の考え方もあります。
現在では、厳しい取り決めは少なくなりつつあります。
葬儀についてわからないことがあれば、さいたま葬儀社連盟にお電話ください。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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