お通夜をしないお葬式~はたしてよいものか?~
- ■2020/07/13 お通夜をしないお葬式~はたしてよいものか?~
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最近のお葬式の相談をする際に、お通夜をやらないで一日で済ませたいという希望の方が多く見受けられます。
お葬式に掛かる負担を少しでも減らしたいという考えからこのような形式を希望される方が増えているのだと思います。
しかし、葬儀は一度しか行いません。
必ずしもこれが良い形であるとは言えません。
お通夜を行わなくても、はたして良いものかどうか、ご説明してゆきます。
まず、皆さんには菩提寺やお付き合いのあるお寺さんはいらっしゃいますか?
そういう方は最初にお寺とご相談をしておきましょう。
葬儀は皆さんの考えだけで行うことはできません。
お通夜を行わない形の葬儀を必ずしもお許しいただけるとは限りません。
本来、お葬式において、お通夜も大切な儀式です。
故人やご遺族の希望でお通夜をせずに葬儀を済ませたい方が多いですが、宗教の考え方があり、厳格なご住職の方もいますので、ご葬儀よりも前によく相談をしておきましょう。
菩提寺からお許しをいただいた方、もしくはお付き合いのあるお寺などがない方は皆さん自身の判断でお通夜を行わない形でもお葬式ができます。
では、お通夜を行わないお葬式は実際のところはどうなのでしょうか。
まず、金額面ですが、結論から申し上げますと、ほとんど変わりません。
変わるのは、お通夜の際の通夜振る舞いの料理の用意がなくなるため、食事の金額が変化するくらいです。
お通夜を行わなくても葬儀の準備として必要な物、用意する物は変わりません。
お通夜がないから葬儀の金額が下がるという考えは安易なものですので、ご注意してください。
それでは、お通夜を行わずにお葬式をすることによって、どの部分の負担が減るのでしょうか。
ご遺族に掛かる体力面の負担は減るかとおもいます。
葬儀を一日で行いますので、葬儀にかかる時間も通常の式よりも短縮することが出来ます。
遠方からくる方も当日のみお越しになれば良いので、会葬者の方の負担も減らすことが出来ます。
しかし、葬儀の時間を短縮できると考える方もいれば、時間が短くなってしまうと思われる方もいるかと思います。
もちろん、お通夜のない葬儀でもお別れのお時間をとれるようにしていますが、お通夜がなければ、故人と触れ合える時間が少なくなるのではないか、とご心配をするかと思います。
私が申し上げたいのは、近年お通夜を行わない形式の葬儀が増えていますが、全てが良いことばかりではありません。
特に新型コロナウイルスのこともあり、葬儀を行うことを躊躇される方も多くいらっしゃいました。
近親者のみで行う葬儀が多くなった昨今、一般の方を呼んで行うことが悪いことでは決してありません。
親族の方を招き、生前故人がお世話になった方にご案内をすれば、ある程度の人数になるでしょう。
小規模にすることを意識するあまり、十分な広さの場所を用意せず、お席が足りないということになってしまいます。
ある程度の方が来られることが予測できれば、式場も少し余裕が持てる大きさの式場がいいですし、お通夜も行ったほうが、ゆっくりとお別れの時間が皆さんとれると思います。
葬儀は一度しか行わないというのは冒頭に記しましたが、葬儀に関しては喪主様や代表の方一人で決めるのではなく、ご家族皆さんで相談をしましょう。
あくまで、お身内の皆さんだけで行うお葬式であれば、お通夜を行わずにコンパクトにまとめる式も良いかと思います。
大規模とは言えなくとも、会葬者がある程度のまとまった人数が来られることが予測される方は、お通夜をお席行ったほうが一日でするよりも、慌てることはないと思います。
これらを踏まえてお通夜をしないかどうか、決めてください。
後悔のないお葬式ができるように家族で話し合いをしましょう。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
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