故人様への最後のご奉仕~納棺について~
- ■2020/07/25 故人様への最後のご奉仕~納棺について~
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お葬式までに故人様のお着せ替え、身支度を整える「納棺」と呼ばれる儀式。
現代の日本では必ず火葬をするため、故人を棺に納めるのが一つの決まりとなっています。
その中で簡易的に棺に納めるのではなく、生前の苦労を労い、
感謝の意味も込めて、お体を清めてきちんとした身支度を整えるのが納棺式です。
では、納棺式を迎えるまでに決めなければならないこと、用意するものなどを
皆さんからよくいただく質問と合わせてご説明します。
納棺式の日取り
まずは、納棺式を行う日取りを決めます。
以前はお通夜当日の午後に執り行うのが一般的でした。
しかし、現在ではご遺族の皆さんのご都合に合わせて決めていただくことが出来ます。
皆さんの都合と合わせながら日取りをご相談致しますので、
ご家族皆さんがお立会いできるタイミングで執り行うことができます。
納棺式の服装
納棺式の際の立ち会われる方の服装ですが、平服で問題ありません。
正装して立ち会われる方もいますが、服装については決まり事がありませんので、
普段通りの服装でお立会いしてもらえれば、大丈夫です。
準備
納棺式当日を迎えるにあたり、棺に納めたいもの、
故人様のお持たせしたいものをご用意していただきます。
しかし、どんな物でも納めることが出来るわけではありません。
火葬炉の故障の原因となるものはご遠慮いただくものがあります。
では、どのような物だと納めることができないでしょうか。
×金属製品
×ガラス製品
こちらは、火葬炉の故障の原因になるだけでなく、
故人様のお骨を傷めてしまう可能性もあります。
また、金属はお骨を変色させる可能性があり、
ガラスはお骨にくっついてしまうことがあります。
金属、ガラス製品に該当するものは棺に納めるのは避けましょう。
×メガネ
多くの方から要望されるものがメガネです。
普段から身に着けていたものを納めたいというお気持ちがあると思いますが、
お棺にはお入れできません。
どうしても納めたい方は大きなものではないので、お骨壺に入れていただきます。
お棺に納められない金属やガラス製品で、どうしても故人様にお持たせしたい場合は
お骨壺に納めて下さい。
×腕時計、指輪
こちらもメガネ同様、お入れしたい方はお骨壺であれば、問題ありません。
×分厚い本
本は紙ですので、燃えるから大丈夫だと思われるかもしれませんが、
本の場合は一冊が二冊、そして薄い本でないといけません。
分厚い本ですと中に空気が入らず燃えないため、棺に納めることができません。
○食べ物、飲物
食べ物は基本的にはほとんどのものが大丈夫です。
お菓子など生前お好きだったものをご用意してください。
注意するのが、果物です。
果物は小さなものか、小さく切って、お入れしましょう。
また、スイカやメロンなどの大きな果物は避けましょう。
飲物も同じく種類はお茶、お酒、ジュースなどお入れできますが、
容器は紙パックのものにしてください。
缶、ビン、ペットボトルだと納められなくなるので注意しましょう。
×ボール
趣味のものですと、野球のグローブやゴルフグローブ、帽子などは
問題ありません。
しかし、野球のボールなどは納めることはできません。
ボールは火葬炉内で爆発の危険性があるからです。
こちら以外のもので故人様の服装品や上記に該当しない愛用品でしたら納めていただいて大丈夫です。
故人様に持たせてあげるものはあまりかさばらないようにしましょう。
他に納めても良いか分からなければ、我々葬儀スタッフにお問い合わせください。
最後のお別れが、皆さんにとって優しい時間でありますように。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
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