故人が自宅にいる間にすること~枕膳について~
- ■2020/08/04 故人が自宅にいる間にすること~枕膳について~
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葬儀の準備 故人が自宅にいる間にすること
お葬式は一般の方から見ると非日常の空間です。普段はしないことを行ったり、葬儀の間は控えたりするなど、いろいろなことに気を使われると思います。
こちらでは葬儀を行う際に準備するものの一つをご紹介します。
枕膳のこと
枕膳とは故人を自宅に安置した際に枕元にお供えするご飯とお団子のことを言います。
ご飯は故人が愛用していたお茶碗にご飯を山盛りのよそい、真ん中に同じく愛用していたお箸を刺して完成です。
お団子は上新粉からピンポン玉くらいの大きさのお団子六個作って小皿に並べて完成です。後は故人の使われていた、湯呑みやコップにお水を入れて枕元にお供えして完了です。
自宅に安置してからご家族にお作りしてもらうものですが、その場でお伝えすると慌ててしまう方もいるので、順番にご説明します。
初めに、安置した際に用意していただくのが、お水です。故人が愛用していた湯呑みでもコップでもどちらでもかまいません。このお水は毎朝新しいものに替えてください。
また、お水以外の飲物で日本酒やビールなどをお供えしても問題ないかという質問をいただきますが、大丈夫です。ビールジョッキやワイングラスを用意して入れていただいても大丈夫です。その際お水は必ず用意して同じようにお供えしてください。
次にご飯の準備ですが、こちらは慌てて作らなくても大丈夫です。夜間にお迎えしてご安置をすると深夜になることもあると思います。そういった際には翌朝にご飯を準備していただければ問題ありません。同様に、早朝や昼間にご安置した際には、皆さんが食事の準備をされるときに合わせて作っていただければ、大丈夫です。
ご飯は最初にお作りしたものをそのまま葬儀の時まで、お供えしていただければ大丈夫です。ご遺族のなかには、毎日新しくお作りされる方もいますが、こちらも間違いではありません。新しいものを作られたら、古いものは捨てずにラップなどで包んで冷蔵庫などで保管しておいてください。作っていただいたご飯は最後にお棺の中へと納めますので、納棺のときに忘れないようにしましょう。
最後にお団子についてですが、まず上新粉の用意をしなければなりませんが、現在は、上新粉は葬儀社が用意しますので、仰っていただければ、ご用意してお渡しします。
お作りするタイミングもお通夜の日までに用意していただければ、問題ありません。
お水、ご飯、お団子の用意ができれば、枕膳は完成です。それ以外のもので、故人がお好きだった果物やお菓子などお供えしてもらって大丈夫です。お供えしてはならないものなどはとくにありません。枕元にお供えしたものは、傷んでしまう前に皆さんで召し上がるようにしましょう。傷んでしまうまでお供えして、捨ててしまう方もいますが、それは良くないので、ある程度のお時間お供えしたら皆さんで食べましょう。
また、枕膳は仏教の方が用意するものです。仏教でも浄土真宗や他の宗教ではご用意する必要がないものですのでお気を付けください。
お葬式を迎えるまでに枕膳は準備をしていただきますが、枕膳がお作り出来ない方は仰っていただければ、葬儀社がお作りしてご用意しています。枕膳だけでなく、全てをご家族だけでご用意はしなくても大丈夫ですので、お困りのことがあれば、その都度私共にご相談ください。
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