葬儀の勉強~「線香」と「焼香」の違いについて~
- ■2020/08/29 葬儀の勉強~「線香」と「焼香」の違いについて~
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皆さんが葬儀場に到着して最初にご案内するのが、お線香のご案内です。
しかし見ていると、お線香が何かわからずに、周囲をうろうろしてしまったり、
焼香をしようとされる方が多くいます。
今回は、“線香と焼香の違いは何か”をご説明します。
そもそも、お線香はなぜあげるのでしょうか?
お線香をあげるのは、故人のためと考える方が多いのですが、
それ以外にも大切な意味があります。
それは、お線香を供える私たち自身を清めるということです。
仏教では俗世、この世で生きている人々は穢れがあるという考え方があります。
俗世で生きる私たちが、あの世へ旅立たれる故人に穢れがつくことがないようにするために、
お線香をあげて香煙をたて、身を清めることに意味があるのです。
お線香とはどんなもの?
多くの方がお線香と焼香の違いがわからないと思います。
お線香とは木の樹脂や葉を粉末にして、それらに香木の粉末や香料を加えて線状に練り乾燥させたものです。
細長い15センチ程度の棒状のものです。
こちらは葬儀式場内のお棺の正面にあるご住職の机の上の置いてあるものです。
お線香を供えるのは同じくご住職の机の上にある丸い香炉になります。
皆さんが最初に葬儀式場に来た時にあげるのがこちらになります。
お線香のご案内をされた際には、お棺の安置されているすぐそばの机の上にある
お線香をお供えしましょう。
こちらに対し、お焼香とはどんなものでしょうか。
お焼香の意味合いはお線香と同じです。
自身の身を清めて、故人に穢れがつかないようにするためのものです。
そして多くの方が悩まれるのが、焼香とはどれをさすものなのかというところだと思います。
お線香が棒状になっているものに対し、焼香に使用する抹香は粉末状になっているものです。
抹香とはお線香と同じく木の樹脂を乾燥させたものを用いて作られます。
こちらは棒状ではなく、粉末状の香にして使います。
焼香用の台があるのは、ご住職の机のすぐ後ろにあることが多いです。
線香と焼香の違い
お線香と焼香の大きな違いとしてお供えするタイミングが異なります。
お線香は仏教の式が始まる前にあげることがほとんどです。
それに対して焼香は、葬儀式中にご住職が儀式をされている中でご案内を致します。
また、焼香をしていただく際には、焼香の香炉のなかに種火をつけた炭を入れます。
基本的に焼香の順番は、葬儀場スタッフが焼香のタイミングの案内をしますので、
お声掛けがあるまで、焼香についてはお待ちください。
もう一つ皆さんが迷われるのが、お供えする際の作法です。
仏教には様々な宗派があります。
ご自身が仏教の方であれば、自身の宗派の作法を把握されているかと思いますが、
弔問に行かれた際、ご遺族の宗派を存じ上げないこともあれば、
仏教以外の宗教の方であれば、作法もよくわからない方もいるかと思います。
多種多様な宗派の全てのやり方を覚えておくのは大変です。
ですので、弔問に行かれた葬儀の際にはお線香は一本、焼香は一回で差し支えありません。
私たち葬儀スタッフも、特に多くの方が参列された際には、
お線香も焼香も一回でしていただくようにご案内をしています。
一番大切なのは、故人への感謝であり、労う気持ちを持って葬儀に参列することです。
作法を気にするあまり、葬儀に身が入らないことがあってはいけません。
作法のみにとらわれすぎず、心を込めてお供えするように心掛けましょう。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
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