時代と共に変わる葬儀の習わし~ろうそくの火とお線香~
- ■2020/10/03 時代と共に変わる葬儀の習わし~ろうそくの火とお線香~
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葬儀行う際には、宗教ごとに昔から続く習わしがあり、そのルールに沿って葬儀の準備を行うのが決まりです。
しかし、現代では様々な事情が変わりその習わし通りに行うのが難しくなってきた側面もあります。
こちらでは、皆さんが考える葬儀の習わしがどのように変化してきているかをご案内します。
ロウソクの火とお線香について
仏教では、自宅へと故人を安置してから葬儀を迎えるまでロウソクの火を絶やさない様にと言われています。
夜も誰かが交代で側につき、お線香を絶やさない様にするのが昔からの習わしです。
この習わしは、故人があの世までの道を迷わない様になど、諸説ありますが、もともとは獣除けでした。
昔は遺体を保護する技術がなく、埋葬も土葬で行っていた時代がありました。埋葬までの間に獣に狙われてしまうこともありました。
そこで、ご遺体の側で火を絶やさずにつけて獣除けをしたと言われています。ロウソクやロウソクの代わりに火をつけられるもので一晩中遺体の側についていたというのが、この習わしの始まりでした。
しかし、現代において獣にご遺体が襲われるというのはほとんどないと言えます。
自宅に安置した時からロウソクの火をつけたままにされる方が見受けられますが、それは控えていただくことをお願いしています。
火をつけたままにするのは大変危険ですので、ロウソクの火はお線香をつける時だけにしていただき、
お線香をお供えしたらロウソクの火はすぐに落としてください。
その際に、ロウソクの火は口から息を吹いて消すのではなく手で仰ぐか、ロウソク消しを使い消しましょう。
また、ロウソクの火をつけたまま側を離れることもしないでください。
夜間も、誰かがずっとそばにつくことはしなくて問題ありません。夜間はきちんとお休みください。
その代わりに故人様を寝かせている部屋の電気は消さないようにしましょう。
一番小さな明かりでかまいませんので、夜間部屋を真っ暗にはしないようにしましょう。
もう一つ皆さんに知っておいていただきたいことがあります。それは、お通夜を公営斎場で行う際のことです。
お通夜後、そのままお泊りをされる際、夜間故人様の側にいて最後の晩を過ごされる方もいます。
お側にいることや夜間、お顔を見ていただくことは可能ですが、場所によっては、夜間火の使用が禁止されている斎場もあります。
全ての斎場で禁止されてはいませんが、自宅同様、火の取り扱いには十分に気をつけましょう。それを踏まえて公営斎場の利用をしましょう。
昔からの習わしにこだわるあまり、故人様とのお別れがきちんとできなくなるようなことがあってはなりません。
一番大切なのは、故人様への今までの感謝であり、ご冥福の気持ちです。
最後の時間を悔いなく過ごせるように、習わしにこだわりすぎず、現代の葬儀を良く知っていただき、家族で相談して決めておきましょう。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
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