家族葬を行うご遺族への配慮
- ■2021/02/18 家族葬を行うご遺族への配慮
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最近依頼される葬儀のほとんどが家族葬と呼ばれるものになりました。家族葬とはどういった葬儀なのかというのは広まりつつあり、私たちも喪主様やご遺族に説明をした上で家族葬は行っています。
しかし、周りの親族や一般の方達は家族葬をされるご遺族にどのような配慮をすればよいのかわからず、様々な質問をいただくことがあります。
家族葬のことを考えながら、ご遺族にどういった配慮をしていただけるとよいのかを私見を交えながらご説明します。
一般の方で近所の方が亡くなられたことを偶然知ったときに、皆さんはどのようにされていますか。そもそも、家族葬を希望される方は家族以外には極力知られない様に静かに葬儀を行いたい方がほとんどです。近所の方などにお知らせするのは、葬儀後に伝えようと考えている方が多いです。
ご遺族としては周りにお知らせをしていないのに何かのきっかけで葬儀について知った近所の方が突然自宅に来られてしまうと慌ててしまいます。特にご遺族が一番困るのが、近所の方がバラバラに自宅に来られることです。それぞれの方に対し個々に応対をしなければならず、時間も手間もかかるのでかえってご迷惑が掛かります。
まず、ご不幸事があったと知った際、周りの方にお声がけをしようと考える方がいますがそれは控えましょう。ご遺族が町内会等にお入りであれば、回覧板などでお知らせをすることもありますので、少し待ちましょう。お知らせがあった場合に、近親者のみで行う旨または家族葬で行うとの記載があれば、葬儀に参列するのは控え、故人様と面会を希望する方はご家族にご挨拶したうえで、面会をするようにしましょう。
葬儀の前後にご挨拶だけでもと希望される方もいます。そういった方達はなるべくまとまった人数で伺うようにしましょう。何度も別々に伺われるのがご遺族は一番大変です。
また皆さんに気をつけていただきたいのが葬儀の形式を問うのは控えましょう。
皆さんはそこまで気にしていないかもしれませんが、皆さんに言われたことをご遺族は気に留めていることが多いです。
例えば、「○○はないのか。」、「どうして○○はしないのか。」
こういった言い方をされてしまうと、ご遺族は自身が否定されたような気持ちになる方もいます。家族を亡くした悲しみと、葬儀の負担が混じり、憤りや不快に感じる方もいました。
葬儀は一つとして同じものはありません。宗教や風習だけでなく、土地によっても異なる形式をとることがあります。ご自身の知っていることだけで申し上げてしまうと、軋轢を生むこともあります。寛容な心で見守っていただければ幸いです。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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