お香典は迷惑な物?
- ■2021/03/26 お香典は迷惑な物?
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現在の葬儀の主流となっているのは、近親者のみで行う家族葬とよばれる葬儀スタイルです。
しかし、家族葬という言葉が一人歩きしてしまい、正しい知識よりも都合の良い捉え方をしている方が多いようです。
その中でもお香典などの周りの方からの贈り物について、辞退される方が増えています。
ですが、辞退する際には受け取るご遺族、用意する側の親族、一般の弔問客とそれぞれ注意すべき点があります。
まず、ご遺族の立場としてお香典をどうするのかという意思表示を家族全体で共有しておくことが大事です。
全て辞退するのか、いただくのかという点を皆さんの中で決めておきましょう。
辞退するのであれば、葬儀のお知らせをする際にきちんと伝えなければなりません。
書面で伝える場合には書面上にお香典を辞退する旨を一文に加えることが必要です。
また、近親者のみで行う場合にも同様の一文を入れましょう。
電話や口頭で伝える際にも、辞退させていただく旨をきちんと伝えましょう。
ここまで行っても実際の葬儀の際にはお香典を持参される方がいます。
その時には「ご厚意はうれしいのですが」と柔らかくお断りしましょう。
語気を強めるような言い方で拒否するのではなく、相手の気持ちに感謝をして丁寧にお断りしましょう。
それでもと相手から申し出があった場合はありがたく受け取りましょう。
ご遺族側の注意点として、受け取ったお香典を返すことだけは止めましょう。
一度受け取ったお香典をお返しするのは大変失礼ですので、受け取った場合はありがたくいただきましょう。
親族の立場から家族葬を見るとどうでしょうか。
家族葬において、親族は微妙な立ち位置になります。
ご遺族の意向で家族、親族といった血縁関係の皆さん全員にお声がけをすることもあれば、家族と近くに住む親族の方のみで行う家族葬というのもあります。
ご遺族として、親族全員を呼ばれるのか、近い方だけ呼ぶのかを決めておきましょう。
親族側のスタンスとして、葬儀の知らせを受けた段階で葬儀に参列しても良いかの確認をしましょう。
この時にご遺族は、親族の方でも遠方の方はご遠慮いただくのか、近い方は来ていただくのかきちんと伝えましょう。
お香典を辞退する場合にはこのタイミングで伝えましょう。
地方にお住まいの方や、高齢の方はお香典を用意するのがマナーと考えて強引にお渡ししようとされる方がいますが、
現代の葬儀では遺族の意思を尊重していただくのが正しいマナーになります。
辞退の申し出があった際には従うようにしましょう。
弔問客としてお参りする方にも注意が必要です。
葬儀にはすぐに駆けつけることをマナーの一つとして考える方がいますが、家族葬を希望し、親族や近親者のみで行うことを伝えられているときはご遠慮いただくのがマナーになります。
それでも弔問を希望される方は後日ご挨拶に伺うことをお伝えしましょう。
昔からの考えを根強く持ったままご自分の考えだけで行動をすると、ご遺族のためにと思ってされた行動がかえって迷惑になり場を混乱させてしまうことがあります。
現代の葬儀に合わせたマナーと知識で行動をしましょう。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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