葬儀の風習?それともルール?
- ■2021/04/10 葬儀の風習?それともルール?
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葬儀のことをお話する際に、皆さんのお住まいの地域や宗教によって、葬儀の前後にやらなければばらないことがあります。
しかし、なぜそれをしなければならないのかご存じの方は少ないと思います。
今回は葬儀の風習についてご説明します。
故人を寝かせる際の方角について
ご家族が亡くなられた際、まず安置場所を決めなければなりません。
安置場所として、自宅にお帰りになる場合、様々な準備をしていただきます。
故人を寝かせる布団、枕、掛布団の用意をして下さい。
布団類は故人の愛用のもので良いので、それほど時間はかからないと思いますが、気を付けていただくのが故人の寝かせる際の方角です。
故人を寝かせる際には頭が北、もしくは西に向くように寝かせます。
この風習はもともと仏教の方に限ったものでした。
仏教以外の宗教の方は関係ないので、この風習を守る必要はありませんが、皆さん葬儀の際にはこの形を取ろうとする方が多いです。
そもそも、この風習は正確には、故人が南、もしくは東の方角に対して足が向かない様にすることが大切です。
これはお釈迦様が入滅、亡くなられた際に沙羅双樹の木の下で頭を北にして体を西に向けていたことからこの風習が出来ました。
故人が頭を南か東に向けないようにするのはお釈迦様に足を向けないようにするためであります。
これらの理由から仏教の方はこのように行う風習が出来ました。
しかし、あくまでも風習ですので、仏教以外の宗教のかたはこの形をとる必要はありませんし、住宅事情で難しい方は無理にすることもありません。
故人のお茶碗を割る
テレビドラマや映画で葬儀のシーンが流れることがあります。
そのシーンを見て葬儀というものはこういうものと考える方も多いようです。
こんなドラマのワンシーンがあります。
葬儀を行い、火葬場へと出棺の際、故人の愛用していたお茶碗を割り、その後ご出棺となる。
これは、山村紅葉さんが霊柩車の運転手として出演されている「赤い霊柩車」のワンシーンです。
ドラマを見て葬儀の時はこうするものだと認識された方も多いと思います。
また、ドラマの演出として行っているもので、創作だと思われている方もいるので、ご説明します。
まず、故人のお茶碗を割るのは風習として存在します。
しかし、現在では京都や関西方面の地域で行われているのが多く、関東ではほとんど行われていません。
出棺の際にお茶碗を割るのは、この世に未練を残さず、安らかにあの世へ旅立ってほしいという故人への思いから行うものになります。
お茶碗割りの際にはいくつか注意点があります。
使用するお茶碗は必ず故人が使用していたものを使うこと。
もう一つはお茶碗を割る場所とタイミングです。
公営斎場ではお茶碗割りは原則禁止されています。
民間の式場でも禁止されているところが多く、式場では難しいところが多いです。
実際に行う場合は、自宅から式場への出棺の際に行うのが良いかと思います。
割るのも玄関や庭などで、行っていただきます。
地域によって葬儀の風習は変わり、地域独特なルールがあります。
出身地と現在のお住まいの地域で異なることも多いと思いますが、地域のルールに合わせつつ、皆さんのご希望に沿ってお手伝いいたします。
葬儀の気になることはさいたまそうぎ社連盟までご連絡下さい。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
埼玉県さいたま市岩槻区本宿224-1
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