必ずする納棺だから知っておきたい事
- ■2021/04/18 必ずする納棺だから知っておきたい事
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こんにちは。
さいたまそうぎ社連盟の葬儀担当スタッフの坂田です。
今回お話をする内容は"納棺"についてです。
この言葉だけですと、よくわからないなぁと思われる方もいるかもしれません。
皆さんは本木雅弘さん主演の映画"おくりびと"をご存知ですか?
"おくりびと"がヒットし、納棺師が世に知れ渡るきっかけになったと思います。
ご家族との打ち合わせやご相談の際にも、
ああ、おくりびとか!
と言われる事も数多くあります。
しかし、最近では葬儀の縮小化などで費用や手間を抑えたいと思うご家族が多い為、納棺師にわざわざお願いしなくていいと言われてしまう事が多くなりました。
正直な所、埼玉県で葬儀を上げるのであれば、故人様を棺に納めれば式は執り行えます。
ただ、故人様への最後のご奉仕は近い親族様でしてもらいたいと思っています。
納棺の儀は、最後にご家族が故人様の死と向かい合う場なのです。
ここで簡単にはなりますが、納棺の儀の流れを説明します。
納棺の儀は、地域や宗派で異なる点がありますが、今回は一般的なものを紹介します。
・湯灌
故人様のお身体全体を水で清める儀式。
生きていた時の煩悩などもその水で洗い、清める意味合いがあります。
基本的には納棺師が執り行ってくれますが、一緒に洗ってあげるのもご奉仕ですね。
・死化粧
お身体が清まったら次は死化粧です。
髭や産毛を剃り、薄い化粧をします。
髪型や爪なども整えます。
故人様を1番わかっているご家族が生前近いお顔になるように納棺師に説明してあげましょう。
・死装束
お身体が清まり、お顔を整えるのも終わったら衣装も整えます。
死装束は各宗教により異なりますのでご家族、葬儀社と相談した上で、なにを着せてあげるか考えましょう。
仏式ですと旅支度として、経帷子に着せ替えをし、手甲、脚絆を着けて、頭陀袋に六文銭を入れて故人様の懐に納めます。
納棺師が説明をしますので、ご家族も積極的に旅支度の手伝いましょう。
・末期の水
こちらは故人様の口を潤してあげる儀式です。
お釈迦様の入滅の際に、喉が渇いたから水がほしい。
この言葉がきっかけとなり生まれた言葉だと言われています。
脱脂綿などに水を含ませ、故人様から近い方から順に口を潤します。
故人様が渇き、苦しまないようにするご家族のご奉仕です。
・納棺
全ての身支度が整いましたら、故人様を棺へと納めます。
納める際には皆様でお身体を支えてあげましょう。
これで納棺の儀が終了になります。
お棺の中には、故人が生前に気に入っていた洋服や、趣味だった物、好物などを入れてあげるのもまた、ご奉仕です。
基本的には燃えない物、燃えにくい物はご遠慮いただいていますので、詳しくはスタッフに確認してみましょう。
納棺は、お棺に故人を納めるという事ですが、それ以上にご家族の思いを乗せた儀式なのです。
最期に故人にしてあげられる、1つの方法なのです。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
埼玉県さいたま市岩槻区本宿224-1
tel 0120-5940-99
fax 048-749-8556
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