地獄ってどんなところ?仏教の怖い話
- ■2021/05/13 地獄ってどんなところ?仏教の怖い話
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地獄という言葉。
皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。
生前悪いことをすると、死後墜ちる世界と言われています。
しかし、西洋の言う地獄と日本の地獄は意味合いが違います。
共通しているのは、どちらも恐ろしいところだということです。
今回は仏教の怖いお話をします。
そもそも、人が死んだ後、すぐに天国か地獄に行くことになると皆さんは考えていませんか。
それは西洋の地獄の話です。
日本の仏教においては死んだらまず、地獄に行きます。
しかし、それは苦行を受けるためではなく、死後の裁判を受けるためなのです。
この死後の裁判を受ける日数が四十九日になります。
この四十九日の間に死者は天国か地獄に行くかが決まります。
仏教の葬儀の際に行う納棺の儀式で、故人に旅支度(一部宗派を除く)をするのは死後の裁判に行くまでに受ける試練を超えられるようにするために行うものです。
白装束を着せるのは、裸だと鬼に皮をはがされるからだと言われています。
険しい道を歩いていけるように、足袋、脚絆をつけ、雨風をしのげる編み笠、草履を納め、旅の厄災を払う金剛杖を納めます。
そして、三途の川の渡し賃の六文銭をずた袋に入れて故人に持たせてあげます。
全て、故人に死後必要な物であり、仏教において意味のある物なのです。
死者は地獄へ行くと、まず三途の川を渡ります。
ここが、現世とあの世の境目だと言われています。
三途の川を渡る際、生前の業によって渡る場所が異なります。
善行をしてきた者は川にかかる橋を渡ることができ、軽い罪のものは川の浅瀬を渡り、重い罪のものは流れのはやい深瀬を渡らなくてはならないと言われています。
しかし、川には渡し船があり、ここで六文銭を渡せば、向こう岸まで連れて行ってくれると言われています。
ちなみに、地獄の沙汰も金次第というのは三途の川も金次第という言葉から転じたともいわれています。
川を渡ると、死後の裁判が始まります。
裁判は七日ごとに行われます。これが四十九日の流れです。
この裁判で生前の行いを見て裁きを行うと言われています。
裁判所は全部で、十か所あり、それぞれの裁判長のことを十王と呼びます。
この十王の一人が閻魔大王です。
閻魔大王というと、地獄の一番偉い存在と考える方が多いと思います。
そういった考え方をする文献もありますが、十王信仰の考えでは、全員同じ立場です。
七日ごとに十王の裁判を受けます。
閻魔大王の裁判は五番目の三十五日に行われます。
閻魔大王の裁判では浄玻璃鏡という魔境があり、この鏡には死者の生前の行いが全て映し出され、閻魔大王の前ではあらゆる嘘が見破られると言われています。
しかし、同時に現世の故人の対する供養も映し出され、この供養も裁きに加味されると言われています。
裁判が七日ごとに行われるのも、家族の供養を見て裁判を行うためだと言われています。
ほとんどの人間は、軽い罪を持ちながらも、生前の善行と家族の供養を併せて裁判の裁きが行われ、輪廻の輪に入ると言われています。
地獄へ墜ちる人はあまりいません。
ちなみに、天国へ行くというのは輪廻転生の天道のことではありません。
仏教においての天国とは仏陀の世界のことであり、悟りを開くことにあります。
輪廻転生における天道とは天人という存在に生まれ変わるだけで、死後再び裁判を受け輪廻の輪の中に入ります。
悟りを開くことにより、輪廻の輪から外れ涅槃へと行けると言われています。
これを解脱と言います。
裁判は公平に行われますが、地獄に墜ちれば、あらゆる責め苦が待っています。
どんな責め苦を受けても、すぐに肉体は再生し、責め苦を受け続けると言われています。
ここまでに記したことは文献や資料を参考にしています。
地獄については様々な話があり、作り話だという方もいます。
私の話は想像上の話かもしれませんが、地獄は本当にあるかもしれません。
もっと恐ろしい存在として・・・
現世の行いには気をつけましょう・・・
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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