本当に正しい葬儀のマナー
- ■2021/05/30 本当に正しい葬儀のマナー
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正しい葬儀のマナーというと堅苦しいイメージを想像する方が多いかと思いますが、本来の葬儀のマナーというのは厳格なものではありません。最低限守るべき部分を抑えておけば、問題はありません。しかし、ネットの普及による情報過多のためか、嘘か本当かわからないものがマナーとして世に出ている様です。
葬儀の場で失礼のないように正しい知識をお伝えします。
まず、最近ずっと出ているのが葬儀の場では黒いマスクを着けるというマナーです。私自身様々な場所で皆さんに伝えていますが、このようなマナーはありません。葬儀社や火葬所などでそのようなことを公式に言ったことはありません。
しかし、ネットを見ていると今現在も黒いマスク着用が葬儀のマナーであると言っている方や信じている方がいます。他の葬儀社のホームページなどでも伝えていますが、このようなことはありません。葬儀に参列される方はマスクの着用ご協力を呼びかけているのみです。新しい生活様式として呼びかけられていることと同じことをお願いしています。
マスクの色は白でも黒でも特に指定はありません。
ここに改めてお伝えします。
次に喪服についてです。葬儀に参列する際、どのような服装にされるか皆さん気にするかと思います。葬儀では全員喪服を着用するのが当たりまえだと考えている方がほとんどだと思いますが実際は少し違います。必ずしも喪服でなければならないわけではなく、肌を過度に露出しないことと、派手な装飾の服装でなければ葬儀の場に参列することに問題はありません。そのため地味な服装であれば、平服での参列をされても構いません。仕事終わりの方であれば、仕事着やスーツのままでの参列されても問題ありません。途中で喪服に着替えてから参列しなくても良いのです。
もう一つお伝えしたいのが、女性の喪服についてです。女性の喪服でパンツスーツはマナー違反と通販サイトやマナーサイトで書かれているそうですが、葬儀の現場にいる私たち葬儀社の中でそんな話は聞いたことがないです。ちなみに、葬儀の現場にいる女性スタッフはパンツスーツの方もスカートの方もどちらもいます。
この様なことが言われるのはマナーとしての問題からではなく、女性は女性らしくあるべきという旧弊な考えからくる同調圧力に似たものだと思います。
本来の葬儀のマナーとは何でしょうか。それは、故人と遺族の気持ちに配慮した行動であると思います。仕事が忙しい中でも駆けつけてくれた方であれば、服装などそんなに気にならないと思います。そこにお悔やみの気持ちがあればそれだけで十分なのです。
結論から申し上げれば、スカートの方はお悔やみの気持ちがあり、パンツスーツの方はお悔やみの気持ちがないなどと服装だけで言えないと思います。ですので、女性のパンツスーツは葬儀においてマナー違反ではありません。
葬儀に参列する際に大切なのは故人と遺族へのお悔やみの気持ちを示すことです。
葬儀とは何のために行われるのか、マナーとは何のためにあるのか。根本から考えていけば、皆さんが考えているほとんどのことがマナー違反にならないと思います。情報が溢れかえるネット社会だからこそ、本当に正しい知識を見極めてください。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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