参列者の疑問 自分たちとはなぜ違う?
- ■2021/06/12 参列者の疑問 自分たちとはなぜ違う?
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日々、葬儀に携わっていると様々な意見を言われることがあります。その中には喜んでいただけたお言葉だけではなく、厳しいお言葉をいただくこともあります。
その中で、家族からではなく、参列された親族、友人等の一般の方から疑問の声を聞くこともあります。
葬儀をご覧になってから言われる疑問の一つとして、宗教についてのことを聞かれる方がいます。特に仏教の時に聞かれる声として、「自分たちの時とはお経が違う。」「うちの時はこんなことはしなかった。」など言われることがあります。
しかし、私たちから言えば、違って当然だと言うことです。仏教のお経は全て一緒だと考えられている方がいますが、宗派によって異なります。お通夜、告別式の際の儀式も宗派によって変わります。私たちも葬儀の際に用意する仏具等は宗派によって変えています。
皆さんの信仰するお寺が同じであることのほうが少ないと思います。
お寺が違えば、宗派も変わり異なった儀式を行うこともあります。
なぜ異なるのかという疑問を私たちに仰る方もいますが、こちらについては直接住職に伺っていただくしかありません。
葬儀当日に聞かれる疑問として、無宗教の葬儀や火葬式の時になぜ、住職がいないのかを口にされる方もいます。
無宗教の葬儀とは、宗教者を呼ばず、生前故人と親交の合った方だけでお別れを行う葬儀です。
火葬式とは、お通夜、告別式を行わずに直接火葬場にお連れして、火葬するという葬儀式です。
どちらも共通しているのが、宗教者は基本的には呼ばないという点です。家族だけ、身内だけでお別れをして終わります。こういった葬儀は以前に比べたら増えているのですが、参列された方の中にはこういった葬儀を疑問に感じる方もいます。疑問に感じる方の共通の疑問が住職がなぜいないのかという点です。
葬儀には住職(宗教者)がいるものという固定概念を持たれている方がいます。
葬儀の打ち合わせをしている途中で入ってきた親族が無宗教式、火葬式で進めていた内容を見て住職を呼んだ葬儀を行うように述べて、その場が混乱してしまうことがあります。
私自身、葬儀の相談の中で無理に住職などの宗教者を呼ぶ必要はないと思っています。宗教は信仰心が合って成立する物です。現在、信仰している宗教がなく、お世話になっているお寺がない方は無理に宗教式の葬儀を行わなくても良いと考えています。宗教式は仕方なく行うものではありませんし、信仰心は押し付けられても迷惑なだけです。
葬儀は家族が決めて家族が納得できるお別れをするためのものです。
親族の中には家族の考えていた葬儀を否定して時には強い言葉をぶつける方もいますが、これから葬儀を行う家族に対してあまりにも非情な行いです。親族の立場から家族に相談を受けた際には否定をするではなく家族に寄り添った形で相談を受けてあげてください。
あくまでも一つの例として自身が喪主を務めた経験がある方は自分たちの時はこうだったという経験談をしてあげて、こうでなければおかしいという押し付けるようなことは行わないでください。
ご家族だけでなく、葬儀に参列される皆さんに納得してもらえる葬儀が出来るよう、さいたまそうぎ社連盟はこれからも務めてまいります。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
埼玉県さいたま市岩槻区本宿224-1
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