菩提寺という存在
- ■2021/07/24 菩提寺という存在
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菩提寺という存在
ある日突然、あなたが葬儀の喪主になった時、どうしますか?
何を準備しどこへ連絡をしなければならないのか、わからない方が多いと思います。
いざというときに困らないために、生前相談を呼びかけていますが、今現在も亡くなる前から葬儀のお話は不謹慎と考える方が一定数いらっしゃるためか、相談に来る方はそれほど多くありません。
万が一の際に慌てないために何をするべきなのか、皆さんにお伝えします。
今回は菩提寺のお話です。
病院や施設でご家族が亡くなり、自宅もしくは安置施設へ搬送後打ち合わせとなります。葬儀について具体的なお話をする中で宗教のことは必ず確認しながら、打ち合わせを進めていきます。
現代の日本の葬儀は仏教で行う方が多く私たちが依頼される葬儀もほとんど仏教の形式で行います。
しかし、多くの遺族が自身が仏教であり、宗派や菩提寺の有無までは把握していますが、葬儀の際に菩提寺にいつ連絡し何をすればよいのかわからない方が多いです。
わからないから葬儀社に全て任せればよいと考える方もいますが、葬儀の喪主を務める方や遺族の方は知っておかなければならないことです。
葬儀の打ち合わせの中で、葬儀式場と日程は最初に決めることの一つです。日程を決める際に菩提寺のご都合を聞かなければならないので、ここで連絡をします。原則はすぐに連絡をとりますが、打ち合わせの時間がすでに夜遅くだった場合、連絡は翌日の日中にしていただくことになります。
その場合は日程は仮の状態で打ち合わせを進めていくことになります。 この菩提寺との連絡について、何をお話すればよいのかわからないという方が多いです。
ある程度までお話をしていただいたら葬儀社である私たちが代わり、具体的なお話をしても良いかと思いますが、初めから私たちに全てをお願いされる方もいますが、それは止めましょう。
菩提寺から見ると喪主や遺族が何も連絡をしないのは失礼に感じるようです。最初の連絡はまず、喪主か遺族が行い葬儀についてのお話になったら私たちに取り次いでいただければ助かります。
菩提寺に連絡する際にお伝えしなければならないことは以下の通りです。
1. 故人が亡くなった旨を報告する。
(このタイミングで葬儀社のスタッフと変わっていただいても構いません。)
2. 葬儀をお願いしたいので、ご住職の今後のご都合を伺う。
3. 葬儀に必要な物などを伺う。 おおまかにはこのような内容を伝えればよいでしょう。また、一日葬などの葬儀形式を希望する方は2を伺った後にお願いできるかどうか伺いましょう。
ここで注意点としてお伝えしたいのがこのタイミングでの連絡はあくまで最低限のお話でしかありません。打ち合わせ後に一度お寺にご挨拶に行くようにしましょう。そこで戒名や今後の法要についてのお話もする必要があります。 もう一つ皆さんに伝えたいのが菩提寺という存在がどういった存在なのかを考えていただきたいということです。最近では菩提寺がある方でも親御さんからお子さんへきちんとお話がされていないため、菩提寺を無視して葬儀社や別のところのお寺にお願いをして葬儀後にトラブルになることがあります。
最悪離壇を迫られることもあります。 私たち葬儀社は菩提寺がある方にはまず、菩提寺を第一に考えながら進めていただくように伝えています。
一日葬などの形式を選択することも、葬儀にお寺を呼ばないという選択もまず菩提寺とお話をしておかなければならないことです。
生前相談と同様に葬儀よりも前に菩提寺とお話をする機会を作りましょう。また、親御さんからお子さんに菩提寺とのお付き合いについても伝えておきましょう。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
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