これからの時代のお墓の形
- ■2021/08/03 これからの時代のお墓の形
-
これからの時代のお墓の形
昨今いただくお問い合わせの中には、お葬式の相談だけでなく、葬儀の後のことの相談をいただくこともあります。その中で最近多くいただくお問い合わせがお墓についてです。
お葬式をしなければならないというタイミングで、お墓を持っている方、まだお持ちでない方といるかと思います。相談としていただくことが多いのが、まだお持ちでない方のお墓についてです。お墓を作るために霊園の紹介からすることもあれば、永代供養という形を取る方もいます。どちらにもそれぞれの良さがあります。
しかし、先日こんな相談を受けました。
相談をされたお客様は現在、市営墓地の一区画の所有権をお持ちで、まだお墓を建てていない状態であるとのことでした。しかし、これからのお墓の管理のことも考えてお墓を建てるのではなく、永代墓地にするべきか悩んでいる、という内容でした。
ここで大事なのは、この時点ではお墓の場所としての権利を持っているが、まだお墓を建てていないということです。そのため、現時点で掛かる費用はお墓の権利を所持しているために発生する最低限の管理費用のみです。今永代墓地にするためにお墓の権利を放棄しても特に掛かる費用はありません。ただし、いままでお支払いした、管理費などは戻りません。
これからお墓を建てて、それから永代墓地にするとなると、今度はお墓を壊し、土地をまっさらにして返却しなければならないので、取り壊しの費用も掛かってきます。
永代墓地にするのであればこのタイミングが一番最小限の費用で納めることが出来ます。
しかし、ここまでのお話はお金のことだけを考えてのことです。実際に家族、親族の皆さんの気持ちはどうでしょうか。相談者の方はこれからお墓の管理をしなければならないのは自身のお子さんであり、なるべくご負担はかけたくないとのことでした。お子さんはすでに自立されて県外にお住まいがあるため、こちらに来るのも一苦労だと思うので管理の手間が少ない永代墓地のほうが良いのではないか、という意見でした。ですが、この段階で相談者の方はまだ誰ともご相談をされていないとのことでした。
こういったご相談は年々増えています。自身が亡くなった後お墓を管理する苦労を残さないため、あるいは管理する人がいないため、永代墓地という選択を取る方は多いです。
しかし、今回の相談の場合はまず家族で話し合いの場を設けるようにお伝えしました。
実は、永代墓地の選択を取る方が増えている一方で、お墓のトラブルも増加しています。家族やお子さんの中には、すでにお持ちのお墓をこれからも守りたいと考えられている方、お墓がまだない方は新しくお墓を建てることを考えている方など、必ずしも永代墓地にという選択を取られる方ばかりではありません。
相談者の方は家族に迷惑が掛からない様にとの考えでしたが、家族やお子さんにはまた違った考えがあることもあります。皆さんが納得できる供養のために、一度家族でお話をしてみるのはどうでしょうか。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴
大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
さいたまそうぎ社連盟
埼玉県さいたま市岩槻区本宿224-1
tel 0120-5940-99
fax 048-749-8556
https://saitama-sougi.co.jp/
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴
新着一覧
- ■2021/12/12 生活保護の方のために 葬祭扶助のお葬式
- ■2021/12/10 長かった自粛期間、もう戻りたくありません
- ■2021/12/08 葬儀社スタッフの恋愛観。
- ■2021/12/06 公営斎場とは? 葬儀の相談は葬儀社まで
- ■2021/12/04 葬儀社として働くという事。