納棺式という儀式 エンゼルケアとは違います
- ■2021/08/25 納棺式という儀式 エンゼルケアとは違います
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納棺式という儀式
エンゼルケアとは違います 故人様をお迎えして葬儀の相談をする中で、必ず案内をするのが納棺式です。 納棺式とは、故人を棺に寝かせる前に、着替えや化粧などを行う儀式のことです。
そして、エンゼルケアとは病院や施設で亡くなられた際に医療上の処置を行う際に、故人の身体を整えてくれる処置のことを呼びます。
納棺式とエンゼルケア、この二つは似て非なるものなのです。
多くの方が同じことと捉えていますが、私たちから見ると意味合いが異なるものです。
まず、エンゼルケアとは看護師や施設の職員が行う処置です。
故人の身体につないでいた点滴等を取り外す際に、浴衣やご家族に用意してもらっている衣服に着せ替えを行い身体を整えてあげます。一部の施設ではメイクも行ってくれるところもあります。
もともとはサービスの一環で行われていました。多くは無料サービスで行われていますが、有料で行っている施設もありますので、確認をしておくことをオススメします。
エンゼルケアとはあくまでもサービスの一つとして行われているものですので、最低限の処置までしか行っていません。
ご家族の中には施設でエンゼルケアをしたから、納棺式は不要ということを仰る方がいますが、それは間違いです。エンゼルケアでは、施設を出るまでの間くらいしかきれいな状態は維持できないくらいの処置しかされていません。
では納棺式はどう違うのか、ご説明します。
納棺式はお棺に故人を寝かせるだけのことを指すものではありません。
それぞれの宗教に則った形式で行う儀式のことを納棺式と言います。
始めに、着せ替えを行いますが、仏教の方であれば白装束の仏衣に着せ替えを行います。その後、足元から足袋、脚絆、両手に手甲と順番に故人様にお付けします。足袋をお付けするところから、ご遺族にお手伝いしていただきます。この儀式を旅支度と言います。
仏教では亡くなられてから、49日を迎えるまで仏様になるための修行をされると言われています。
そのために故人様のお体を守るために行うのが旅支度です。
ただし、仏教の中でも浄土真宗は考え方が異なるので、旅支度は行いませんので、ご注意ください。 仏教以外の宗教の方でも同じように白装束をお着せしたり、故人様の愛用の服に着せ替えることも可能です。ご希望の方はご相談ください。
旅支度ができましたら、メイクとお体の手当をします。手当の際に目や口をきちんと閉じさせていただきます。
エンゼルケアですと、目や口がきちんと閉じていないことがほとんどです。施設を出るまでは閉じていても時間がたてば、開いてきてしまうことが多いです。そういったことがないように、納棺式の際にきちんと閉じ、開いてこないように手当をします。 また、頭髪を整えて、ひげ剃り、顔剃りをして、保湿とメイクをします。
ここまでの手当を行うことで、葬儀までの間お体の変化を最小限に抑えることが出来ます。
全ての手当てが終了したら、最後に故人様をお
棺に寝かせて、布団をかけて、納棺式の終了です。
ちなみに、納棺を湯灌とひとくくりにされる方もいますが、それぞれ別のものです。
湯灌をされる方はご相談ください。 納棺式を処置の一環として考える方もいますが、葬儀を迎えるまでに行う大切な儀式であり、故人の体を葬儀までの間保護するために必要な手当です。
皆さんには改めてご一考していただければと思います。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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