「忌中(きちゅう)」と「喪中(もちゅう)」何が違うの?
- ■2021/10/02 「忌中(きちゅう)」と「喪中(もちゅう)」何が違うの?
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皆さんが意外と知らない・・・忌中と喪中の違いについてですが、どちらも、「身内の方の不幸に際し、自分自身の行動などを慎む事」を言うのですが、それぞれに慎む理由が違っていたり、その他にも違いがあります。
それでは今回は、忌中と喪中がどの様に違うのかについてのお話をして参りたいと思います。
忌中とは・・・
身内が亡くなってしまった際に、他の人に対して死の穢れと言われるものを、うつすことがない様に慎んで過ごす期間を「忌中」と言っております。
仏教の多くでは、四十九日法要を1つの目途と考え、忌明けとしております。
その為、命日から四十九日法要までの間を忌中と呼んでおります。
因みに、神道なら五十日、キリスト教なら一ヶ月の期間を目途に忌中とされております。
喪中とは・・・
身内が亡くなってしまった際に、故人のことを偲びながら慎ましく生活する期間を「喪中」言います。
以前は、喪中の期間であれば喪服で外出をしており、祝い事などへの出席も控えられておりました。
ですが最近では、身内の死に対する悲しみを乗り越える為の期間などという意味でも使用されることもあり、一般的には、命日から数えて1年を喪中の期間としています。
神道では「死というものは穢れたもの」であるという考えがあります。
その穢れを他の人に移さない様にする為に、故人の身内にあたる人は神域である神社などに、その期間中に立ち入るということは許されておりませんでした。
その様な考え方からいつの間にか、他人と接触することも断つ様になり、現在に残る「忌中」という考え方になったのです。
葬儀に参列するともらうことのある清め塩は、「死=穢れ」とされる神道の概念による風習だとも言えます。
穢れというのは「気枯れ」とも表すことができ、死が穢れているということではなく、死が原因で遺族の気が滅入る=気枯れ であるのが本来の意味だ!と言われることもあるようです。
その一方で、仏教では死というものは、穢れなどのイメージは、一切無いのです。
ですから、仏教と神道の概念が混合し、神仏習合として現在に残った考え方が忌中・喪中についての考え方ということなのです。
●忌中・喪中の過ごし方について・・・
忌中・喪中というのは、共に、故人を偲ぶ為の、遺族にとってとても大切な期間だと言えます。
●それでは、どの様に過ごすのか???
・故人のことを偲びます。
・心の傷を癒す為の期間でもありますので、気持ちの整理をします。
・忌中であれば、祝い事や祭り事へは避けます。
・喪中については、最近の考え方では、祝い事や祭り事へ参加するのは良いと変わってきているようで、招待された場合には、喪中であることを伝えるなど相談するのも良いでしょう。
ですが、自分の結婚式を挙げるなど・・・慶事・祭典を主催することは避けます。
・年新年の挨拶は控える。年賀状をやり取りしている方には喪中はがきを送ります。
11月の中旬から12月の初旬頃には、届く様にすると良いでしょう。
・喪中の期間の初詣は慎むべきとされておりますので、初詣の代わりに、お墓へ行き、初参りを行い、昨年の感謝の気持ちを伝えましょう。
皆さんいかがだったでしょうか?参考になりましたでしょうか?
古来から伝わる忌中や喪中には、故人のことを偲ぶ大切な時間であると共に、心の区切りを付ける為としての大切な役割があるとも言えます。
そんな、忌中や喪中の意味や役割を知り、忌中や喪中をこれからも大切にしたいものです。
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