骨壷~故人のことを弔う時、用意するもののひとつ~
- ■2020/03/27 骨壷~故人のことを弔う時、用意するもののひとつ~
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骨壷とは火葬後のご遺骨を納める入れ物のことを言いますが、素材としては陶磁器で出来ているものが一般的で、その他にも、木製のものやガラス製のもの、大理石で作られているものなど、使用されている素材は多岐にわたります。
今回は、骨壷がいつ頃から使用されるようになったのか、少しお話してまいりましょう。
そもそも骨壷とは何なのでしょうか。
文字の通りお骨を入れる壺で、ご遺骨を納める入れ物のことをさします。
明治時代の初期までは、一般的な埋葬方法といえば土葬でしたが、現代においては、ほとんどが火葬されるようになりました。
火葬されて残った遺骨を埋葬するわけですが、その際に用いられるのが骨壷です。
現在では、遺骨を骨壷に入れて、お墓や納骨堂などの施設にて安置するのが一般的になりました。
先程も少しお話しましたが、骨壷で使用されている素材は青磁や白磁などの陶磁器が一般的ですが、
その他にも、木製のものやガラス製のもの、大理石で作られているものなど様々な素材で作られています。
また、有田焼・瀬戸焼・九谷焼など伝統的な焼きものから、今では自然に還る骨壷として土や紙で作られたものまでいろいろ登場しています。
近年では、シンプルな骨壺だけではなく、豪華な骨壺や可愛らしい骨壺など、素材だけではなくデザインも様々なものがあります。
骨壺に様々な種類が増えてきたのには、近年の終活ブームの影響が考えられ、
終活の一環として自分の骨壷を生前に選ぶ方が増えたからです。
終活を進める中で、自分らしさを求める方が増加してきたことから、様々なニーズが生まれ、それに応えるために豊富な種類の素材やデザインが作られるようになってまいりました。
火葬後の遺骨を納める為に用意する骨壺ではありますが、地域によって使用する骨壺のサイズ異なっています。
一般的には、東日本では遺骨全てが収骨されることが多く7寸程度(1寸=約3.03㎝)の大きさの骨壺になり、
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西日本では遺骨全てを収骨することが少なく6寸程度までの大きさの骨壺が多く使用されているようです。
ただし、納骨をするお墓や納骨堂によっては、入れられる骨壺の大きさに制限がある場合がありますので、納骨先のことも考慮して、骨壺を選ぶ必要があります。
骨壺の大きさには、2寸から尺寸までの9種類あり、一般的に2寸~4寸の大きさの骨壺は分骨や手元供養をする際に使用されます。
5寸~尺寸は納骨用とされており、8寸・尺寸は大きい為、合祀する際などに使用されることが多いようです。
明治時代には、火葬禁止令が発令されましたが、衛生面などの問題により2年後には廃止されました。
その際、政府が全てのご遺骨を持ち帰るよう通達をしました。
その為、関東では全てのお遺骨を収骨するようになったと考えられています。
それに対し、関西では喉仏を重要視していた為、東日本と西日本とでは収骨するご遺骨の量が違うようです。
東日本と西日本では、骨壷のサイズに違いがあるのもこのためだと思われます。
現在では、一部の地域を除いて骨壷ごとの埋葬が主流になっています。
骨壷の使用サイズは地域によってさまざまですが、昔に比べて多種多様な骨壷の柄やデザインがあり、素材も陶磁器に限らず大理石や金属、紙や土など多岐に渡ります。
今回は、骨壷についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか???
骨壷の歴史は古く、埋葬方法の変化により、形を変えながらも、骨壷はこれまで存在してきました。
終活の流行にともない生前に骨壷を購入する方も増えていますし、骨壺の種類も豊富にありますので、少し時間を掛けて好きなデザインものを選んでみるというのはいかがでしょうか?
もちろんシンプルな骨壷がいいと思われる方もいるでしょう。
終活の一環として骨壷を選んでみるのもいいかもしれません。
御静聴、誠に有り難うございました。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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