「寿陵」て何ですか? 生前墓 前編
- ■2020/04/13 「寿陵」て何ですか? 生前墓 前編
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寿陵(じゅりょう)って何ですか???上巻
自分自身がまだ生きている間に、自分で建てる自分のお墓のことを寿陵と言います。
もともと古代中国から日本へ伝えられたとされ、日本では聖徳太子や昭和天皇なども生前に自分の入るお墓を作ったという記録が残されています。
生前に死後の準備をすることに、抵抗が有るという人もいるとは思いますが、寿陵は昔から長寿・家庭円満・子孫繁栄を招くと言われており、とても縁起の良いこととされています。
「寿」(ことぶき)という漢字が使用されていることからも、その縁起の良さが良くわかります。
仏教では、生前に自分自身の墓石や位牌の用意をして、法事を営み、冥福を祈ることを逆修(ぎゃくしゅ)といい、その功徳は大きいとされています。
その様な言い伝えや、最近の終活ブームもあり、自分自身が健康なうちに、気に入った霊園などを探したり、好みの墓石やデザインに時間をかけて選び、寿陵を建てる人が増えてきています。
それでは今回は、その寿陵を建てる意味や、メリットについてのお話をしていきましょう。
寿陵とは、自分自身がまだ生きている間に、自分で建てる自分のお墓のことを言い、別の言葉では、生前墓と言われることもあります。
通常のお墓は、墓石の色にもよるとは思いますが、一般的に黒や白の文字で戒名や名前などが刻まれていますが、寿陵ではお祝い事にもよく用いられる朱色の文字で刻まれます。
寿陵を建てるメリットは・・・・
●場所やデザインを自分の好きな様に決めることが出来る
お墓を建てる場所・お墓のデザイン・予算などを自分で納得のいくまで選び、決められるというところです。当然、ご家族とゆっくり相談しながら決めることも出来ます。
●遺族の負担を減らすことが出来る
亡くなってから、まず葬儀を執り行い、その後お墓を探し、購入するなると、時間も手間かかりかなり大変です。
場所を探してデザインを決め、石屋さんが施工、納品、するまでの工程などを考えると、完成するまでに数ケ月掛かることも考えられます。
寿陵があれば、この様なことが一切なく、残された家族の費用的にも時間的にも負担が大幅に減ることになるでしょう。
●節税対策にもなる
亡くなった人が財産を残していた場合、家族は遺産を相続します。この際に、相続されるものは現金だけではなく、有価証券・宝石などの有形財産や、不動産も含まれます。
これに対して掛かるのが相続税なのですが、墓石やそれに準ずるものは遺産には含まれず、相続税の対象にはなりません。
よって、お墓を建てる為のお金を残しておいた場合には相続税が掛りますが、すでにお墓を建ててしまっていれば、それに相続税が掛かることはありません。
同じ場所に同じお墓を建てるのならば、相続税が掛からない方法として、寿陵を建てるのも、残される家族の為とも言えるかもしれません。
次回は、デメリットについてのお話をしたいと思います。
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