この言葉の意味は? 身近な仏教の言葉
- ■2021/01/09 この言葉の意味は? 身近な仏教の言葉
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コロナウイルスの影響で外出して遊びに行くことが難しくなりました。私自身、仕事以外で外に出る機会が減りました。休日は家で過ごすことが増え、映画を見ることが多くなりました。特に、最近の映画より少し昔の映画を見ることが多いです。その中のセリフで気になる言葉がありました。
「冥途の土産に・・・」 「これで貴様との因縁も・・・」
冥途、因縁、この言葉は仏教から生まれた言葉なのです。仏教用語として存在した言葉が、日本語に訳されて、日常の言葉の一つとなり、映画やドラマ、アニメ等の決め台詞として使われています。
皆さんも日常的に使われている仏教の言葉をいくつかご紹介します。
「冥途」
死後迷い行くとされる世界。冥土とも言います。六道輪廻の中の地獄、餓鬼、畜生の三悪道をさすこともあります。
地獄を入れた死後の恐ろしい世界の総称として使われる言葉になります。「冥土の土産」とは、そのような恐ろしい場所へ行く前に安心して死ねるような物事のことを言います。
「因縁」
原因、動機づけ、機会のことを言います。仏教においては物事が生じる直接の力である因と、それを助ける関節の条件である縁、全ての物事はこの二つの働きによって起こると説いています。
何の原因もなく物事は起こらず、全ての事柄にはそうなる理由があるという考え方になります。
こちらの言葉は日常よりも、映画などのセリフで聞いたことがあるかと思います。日常の中で聞く言葉では意外な言葉も仏教用語になるので、より身近な言葉を紹介します。
「玄関」
この言葉も仏教からきています。家宅の正面の入口のことであり、皆さんの家に必ずあるものです。
玄とは仏教の奥深い教えを意味し、関とはそこへ入る関門のことを言います。そのため、玄関とは仏教の教えに入る入口のことを言います。寺院の門や禅院の入口のことを指すこともあります。
現在では家の入口は全て玄関と呼びますが、昔は仏教の寺院の入口のことのみを指す言葉でした。
「大丈夫」
日常会話で使われることの多い言葉の一つだと思います。強くしっかりとした存在を表すのに使ったり、安心出来ることを指したり、肯定、否定の際に用いることもあると思います。
この言葉も仏教から生まれた言葉でした。もともとは、男性のみを指す「丈夫」という言葉からきており、健康で頑丈なさまを表す言葉でした。昔の日本では強く堂々とした男性である、「益荒男」のことを指していたこともあります。
心身共に健康かつ才覚や人徳にも満ちた存在、そのような存在は仏様しかいないと考えて、昔の方は丈夫に大をつけて、仏さまを敬いました。
「大丈夫」とは万能で人々のあこがれる仏様の別名の一つのことを言っていました。
言葉の持つ万能性から様々な意味を持つ言葉に変化しました。「大丈夫」という言葉が仏様のことだと知っても、今までと同じように使えば良いと思います。
コロナの影響で、人と人が接する機会が減り、会話の機会も少なくなっている方もいると思います。不要不急と何でも言われてしまいがちですが、会話は生きていく上で必要な物と考えています。このまま疎遠になってしまわぬように、親戚の方や友人と電話でも良いのでお話をしてみるのはどうでしょう。
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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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