■2021/07/09 葬儀は別に何でもいいです。本当ですか？

 
 
葬儀はいつ訪れるものか予想は出来ません。
ましてや、自分が喪主となり葬儀の段取りを決めなければならない立場になるとは思ってもいない方が多いと思います。
そのためか、葬儀の打ち合わせの際に、どのような葬儀を行いたいのか、具体的な希望はお持ちなのかを伺っても何も考えをお持ちでない方が多くいます。
よく聞かれるのが、安ければ何でもいいです、という意見です。
 
ですが、本当にそれだけしかありませんか？打ち合わせをして葬儀の日が近づくほど、やっぱりこんな形じゃないほうが、と後悔を口にする方がいます。
本当に何でもいいという方はいないと思います。私たちが打ち合わせをしている中で、特に考えてもらいたい葬儀のお話をいくつかご紹介します。


 
まず、考えてもらいたいのが葬儀費用についてです。
どうしても最初に金額の心配をされる方がいますが、葬儀のことで考えていただくのであれば、始めに金額からお話をすると出来ることが限られてしまいます。
もちろん、様々な事情で簡易的に葬儀を済ませることも選択肢として存在します。

最も簡易的かつ金額が掛からない形式としては直葬という方法があります。しかし、様々な制約があり皆さんが考えているほど自由に出来る部分がなく、お別れの時間も限られています。

そのため、当日に「○○はないのか？」、「なぜこのような葬儀なのか？」と私たち葬儀社に疑問を投げかける方もいます。
ですが、私たちの立場から説明をさせていただくと打ち合わせをするのは遺族の方です。
遺族が納得していただけて始めて葬儀の準備を行い、手続きを行います。
 
どのような葬儀を行うにしてもまず、どんな形式の葬儀を行うのかを決めて、そのために必要なものは何かを確認をしておくことが大切です。
そして、周りの方にも理解をいただくことも必要だと思います。
特に地方の方は葬儀を簡略的に行うことに拒否感を持たれる方もいます。
当日になってなぜ、と疑問や不快感を持たれないためにまず、どのような葬儀を行うのかを明確に考えておきましょう。
それから費用面のことを考えていかれるのが良いかと思います。


 
もう一つは宗教についてです。皆さんと代々お付き合いのある宗教、仏教のお寺などと繋がりをお持ちの方はそちらにお願いをすればよいと思いますが、昨今増えているのが宗教と繋がりを持たない、無宗教の方です。
無宗教の方の中にも、もともと無宗教の方もいれば、過去にはお寺などとお付き合いのあったという方もいます。
後者の方のために、希望の宗教、宗派のご紹介も行っています。
その際にすぐに家の宗教がわかる方は良いのですが、なかなかわからない方もいます。
わからない方の中には仏教なら何でもよいと、深く考えないで仰る方もいますが、これは非常に大切です。
同じ仏教でも宗派が異なれば、儀式の内容も変わります。見たことがない儀式を見て違和感を感じる方もいますが、途中で変えることはできません。
 
葬儀費用と宗教の二つを例にしましたが、この二つだけでも本当に何でもよいと考えている方は少ないと言えます。
 
この様な自体を防ぐために、事前相談をしておくことをお勧めします。
人が亡くなる前に葬儀の話をすることは不謹慎と仰る方がいますが、葬儀のことを先延ばしにしているだけでは何も解決しません。
特にお金の話や宗教の話は皆さんが一番神経を使うのではないでしょうか？
 
不安を持ったままにするのではなく、安心を持ってもらうために事前相談を皆さんにお勧めします。





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大切な人を思う気持ちを心を込めて形にします。
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